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5️⃣ 耐えらんねーな

「私、一輝のことが、とっても大好きだからね」


 ギューっ!


「ぐはぁっ……苦しいって、首が苦しいから……雪成やめてくれよ! 早く手を離してくれ! 一体どうしたんだよ!」


 突然兄貴……嫌々、姉貴が抱きついてきた。


「ご、ごめんねぇー、えっとね……」


「ふん、ふん……どーしたの? こっちはいきなり抱きつかれたからびっくりしちゃったじゃん!」


(────実際は雪成の胸が当たって、ちょっと嬉しかったけどな!)


「だって、私、一輝が好きだからつい……」


「ついって……ま、まぁ、嬉しいけどな! でも、俺とお前は恋人同士じゃないんだから、これはおかしいぞ」


「そうなの? 私が一輝に抱きついらおかしいかな? だって大好きだ何だよ! 愛してるもん」


「ちょっ……変な言い方すんなよ! 好きなのは良いけど、愛してるってのは口に出して言ったら駄目だぞ! おかしいからな……気持ちは嬉しいけどな」


「一輝のバカっ、寧ろおかしくないもん!」


 抱きつかれただけで、雪成からはすっげー良い匂いが漂ってくる! 女の子って不思議な生き物なんだなと思った。


「そういえば、一輝がお母さんに聞きに行ってくれたんだよね。それで、お母さんは何て言ってたの?」


「母さんからは、俺が寝ぼけてるんじゃないかって言われちゃってさ、笑いながら、家にはお姉ちゃんの雪が居るんじゃないって言われたよ」


「そっか、俺って、私? これからはずーっと女の子で生きていくことになるのかな! どうしよう……色々不安でいっぱいになってきちゃった」


「大丈夫! 俺がずーっと一緒についててやるから、どうせ学校でもクラス同じ出しな、今迄通りで大丈夫だから、とりあえず、今からは雪って呼ぶことにするよ」


「うん、ありがとう。一輝のことだーいすきだよ! でもさ、学校とかこのままでで大丈夫なのかな?」


「とりあえず、何故か雪の部屋には女の子用の制服しかないもんな! この制服来て学校行ってみるしかないよな」


 状況が上手く飲み込めないまま、パジャマから、制服に着替える為に服を脱ぐと、雪はえっちぃ下着姿になっていた。


「いやああっん!! まさかこんなえっちぃ下着を自分が付けてるとは……」


 思わず、鏡の前で鼻血を吹き出す雪! 慌てて手で鼻を覆うが、床に鼻血が垂れてしまった。


「ヤバい!、こんなんで鼻血出してる場合じゃないよね」


 雪が振り向いた先で、一輝も鼻血を出している。


「ちょっと、一輝の変態!……私で鼻血を出さないでよ!」


「雪だって鼻血出てるじゃんか! 仕方ねーだろ!」


 ……二人は顔を見合わせて大爆笑してしまった。


「耐えらんねー!」


 一輝が言うと、雪も頷いた。













読んで頂きありがとうございます。

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