㊾ 保健室で
「一年の雪さんね……お腹痛いのはどうしたのかしらね……どんな感じか教えて貰える?」
「先生、私、お漏らしでもしたんでしょうか?何か出てるみたいなんです。下着も濡れてる感じがします」
「あらヤダ、そうなの……ちょっとトイレに行ってみましょうか」
先生に連れられて一緒にトイレに行くことになった。
「ちょっとトイレしておいで! 後、下着どんな感じか確認してみて」
「わあわー!」
「あら、どうしたの?」
「先生、血……血が出てます! 私、死ぬのかも……」
雪は自分の下半身から血が出てることに恐怖を覚えた! 血を見た瞬間、私は死ぬんだと思ってしまった。
「死なないから大丈夫よ。落ち着いて、落ち着いて、雪さん大丈夫だからね」
「怖い! 私凄く怖いです」
「あのね、もしかしてだけど、雪さん生理なんじゃないかしら?」
「えっ……何ですか? それって……一体……」
「あらヤダ、雪さん知らないの? 学校で勉強してこなかった?」
「ごめんなさい、私、よく分からんなくて」
思わず泣いてしまった。
「大丈夫よ。まだなったこと無かったのね! 先生が色々教えてあげるからとりあえず、トイレットペーパーで拭いたら出ておいで」
「……はい」
「下着は全部取り替えましょうね。ちょっとこのまま待ってて下さいね」
トイレの入口付近に座るところがあり、雪は其処で座って待つことになった!
血を見たのと、お腹が痛いのとで、雪は凄く不安で一杯になり、怖くて仕方なかった。
「お待たせ! はいこれナプキンよ! 後これが生理用の新しいショーツね」
「……」
「使い方わかんないわよね。先生が開けてあげるわね!」
「……」
「良い、これを付けてから、新しいショーツを履くのよ」
とりあえず、言われた通りにやってみる! 上手く出来たのかよく分から無かったけど、何とか履けた。
ちょっとゴワゴワする感じがして、不愉快でしか無かったけど、我慢するしかないらしい。
その後、雪は西田先生と一緒に保健室に戻ると、お腹の痛いのを押さえる薬を飲んだ。
そして、保健室のベッドに横にさせて貰うと、横になったまま、生理について色々説明を受けた。
西田先生から聞く内容は、今まで男だった雪にとって、どれも初めて聞くことばかりで、知らないことだらけだった。
女の子が月に一度大変な事を知り、更に、ホルモンバランスの関係で、イライラらしてしまう事も知った。
(だから、たまに女子が、理由もなくイライラしてたりする時があるのか……)
丁寧に説明して貰いちょっと納得できた……。
其れにしても、そんなこと男は教わらない!
男子だってその事を知っていれば、もっと女子に優しく接することが出来るかもしれないのに、何故教わらないのか不思議だなと思いながら続きの説明を聞いた。
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