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㊽ お腹痛い

「一輝に雪ちゃん、美優ちゃんもおはよう!」


「おせーぞ大誠 遅刻になっちまうぞ!」


「どうだ! 今日も間に合ったぞ! ギリギリセーフだろ一輝!すげーだろ!」


「嫌、全然凄くねーぞ! 遅刻しないのは当たり前だからな」


「酷いな! お前らには当たり前かもしれないけどな、俺にとっては凄いことなんだぞ! 褒めてくれよ」


「はいはい、大誠凄いすごい!」


「雪ちゃん心込めてくれよー」


「大誠のこと、早く来たら褒めてあげるね」


「おう、そうか……なら頑張るかな!」


「やっだー、大誠褒めてもらうために頑張るの?」


「何だよ! 悪いかよ? 早くきたら、美優ちゃんも褒めてくれよー」


「良いよ! でも、ちゃんと早く来たらだからね」


 全くそんなことで褒めて貰うって阿呆か……と、一輝が思っていると、チャイムが鳴なった。


 席に座っていないと遅刻扱いになるので急いで皆が座る。


 ……ガラガラ……教室に上原先生が入ってきた。最近上原先生は、運動ジムに通い体幹を鍛えているらしく、転ばなくなってきたらしい。


 丁度その瞬間、雪が突然お腹を押さえて苦しみ出した。


「あっ、痛たたたたっ!」


「上原先生、雪が具合悪くなってます。お腹が痛いらしいので、保健室に連れて来ます」


「其れは大変……一輝君お願いね!」


 隣の席の一輝がすぐに報告して、保健室に連れていく……。


「大丈夫か雪、変なもの食べてないもんな! どうしたんだろう……おんぶするか?」


「うん……」


 一輝がおんぶしてやる……ぎゅっと背中に雪の暖かい膨らみが押し付けられて、当たっているのを感じた。


「私、重くない? 」


「うん、平気だよ」


「ありがとう……」


 一輝は腰周りに挟み込む、すべすべとした雪の太ももを落ちないようにしっかりと掴んで、ゆっくり歩く……。


 首筋に雪の吐息が吹きかかった。


(やばい、俺の心臓ドキドキしてる。雪にバレないかな……。)


「一輝はやっぱり優しいね、ありがとう」


「気にすんな! 困った時は何時でも助けてやるから、おんぶされてて辛くないか?」


「うん…大丈夫」


「そっか、辛かったらすぐ言えよ!」


 一輝は雪の事を保健室まで連れて行ってあげた。


「西田先生お願いします……お腹が痛いみたいで……」


 保健室の入口付近にあるソファーに座らせる。


「あらあら大変! 後は先生が見るから、心配しないで大丈夫よ。担任の先生は誰だっけ?」


「上原先生です!」


「分かったわ、貴方は教室に戻って授業ちゃんと受けなさいね。また後で担任の先生に連絡するわね!」


「はい、宜しくお願いします」


 保健の先生は、今年採用されたばかりのまだ若い先生だけど、きっと大丈夫……一輝は雪のことが気になりながら、教室に戻った。




今日もありがとうございます!

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