㊺ また一緒に……
この日も、母さんに怪しまれるから、雪とは一緒にお風呂に入らなかったけど、雪が一緒じやないと寝れないと言って、俺のベッドに潜り込んできた……。
「最近ずっと一緒に寝てるな!」
「えへへ、だって一緒に寝ると落ち着くんだもん」
(こっちは男だから、一緒に寝たらしたくなるんだよ!)
「落ち着けるのはいい事だけどさ……」
「何、どうかしたの? 一緒に寝たら困るの? そんな……どうしてよ?」
「……う……」
「一輝の意地悪……」
雪が俺の目をじっと見てから、言ってきた。
「別に意地悪何かしてないだろ、だってさ、一緒に寝てるとしたくなっちゃうんだよ! 男何だから仕方ないだろ……」
「そうなんだ! 私は我慢できるよ……多分だけどね……一輝は一緒にねるの嫌だったの? 今日は隣に寝たら駄目かな?」
その時の雪の表情は、切なそうだった。目を伏せ寂しそうにしている。
「そういうことじゃなくて……そんな顔すんなよ!」
「だって……」
「一緒に寝ていいよ! 俺雪のこと好きだから……」
「ありがとうね」
そう言うと顔がにやけ、部屋の中をスキップしだしたから、辞めさせた。
「子供じゃないんだから、辞めてくれよ!」
「はーい」
その後、一緒に布団に入ると、雪は身体を接近させてきて、さりげなく手を繋いできた。
俺は、雪の体温や香りを感じ取り、強い興奮を全身で感じとり、頭を撫でる。
(ちくしょう、何にも出来ないのか……)
同じ家にいて、キスまでした仲だけど、雪は本当の姉弟だと思っているのだろう。だから、イチャイチャするだけで終わっている。その先は何も求めてこない。
雪を見つめながら、俺は一緒に暮らしてるからこそ、何時でも雪と会話が出来て、こうしてじっと見つめたりできるだけでも、とても有難いことなのかもしれないと思った。
その夜も、俺は雪を抱きしめながら眠りについた。
☆
月曜の朝、「浮気するなんて酷いよ!」突然雪にそう言われてポカポカ叩かれ目が覚めた。
「おいおい、どーしたんだよ?」
「私ね、変な夢を見ちゃったの! 一輝が他の女の子とイチャイチャしてる夢だったよ」
「なんだよそれ? 夢かよ!」
「それで、一輝にこれからも浮気はするからって宣言されたんだからね!」
「夢ん中の俺最低だな……」
「浮気しないで欲しいってお願いしたら、お前もすれば良いって言われたんだからね」
「でもさ、それ夢だろ! 俺悪くないから」
「でも、嫌だったんだもん」
雪が夢ん中の出来事で怒りながら、目に涙を貯いる姿を見て、可愛いなと思った。
頭を撫な出てやる。
「浮気しないから大丈夫だよ」
そう伝えたけど、俺達ってまだ付き合ってはないよな……? 一体どんな関係なんだろう! 一輝は二人の関係を疑問に思った。
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