3️⃣3️⃣ 楽しい時間
放課後、もう残ってやる作業も無いので、大誠と美優ちゃんと、一輝と一緒に駅へ向かう!
大誠のバイトは今日休みだから、珍しく駅ビルの中に寄り道してくことになった!
入口を入ってすぐの所は洋服屋さんばっかりあって、美優ちゃんは気になる洋服を見ている。
「ちょっと、雪ちゃんこっちおいでよ! このお店案外安いよ! 私、今度ここで洋服買っちゃおうかな」
そう言えば、自分の部屋には何着か女の子の服が置いてあったけど、どんなのがあったかきちんと確認していなかったことを思い出した。
家に帰るとお風呂に入ってすぐパジャマに着替えてたから、まだ、部屋にある普段着は来ていなかったせいもある。
特に気にしていなかったけど、明日は学校が休みの日だから、制服を着ることは無い! これからは普段着も必要になるんだなと、今更ながら気付いた。
せっかく女の子なんだから、可愛い洋服を着たら良いなと思い、値段を確認すると、安いと言いながら、どの服も三千円はしている。
(このミニワンピース可愛いなぁー!)
そう思って手に取った! 学校のミニスカートにはまだ慣れないけど、これを私が来たら……絶対似合うよね……そう思いミニワンピースの値段を見たら1万円近くしていた。
(ふぇぇ……)
このワンピースに、この薄いピンク色のロングのカーディガン着たら可愛いけど、カーディガンでも1万近くしている! 何でこんなに値段すんのよ! 高すぎる。
「そのワンピ、雪ちゃんにとっても似合いそうだね!」
「でもさ、この服高すぎるよ! 私値段みて驚いちゃったんだけど…… 」
「あははっ、パパとママにねだると良いよ!」
「う、うん……」
(ねだるって……した事がないよ!)
男だった時は、服なんか、自分で選んで買ってきたことは一切なかったし、興味なんてなかった。
サイズさえ合えば何でも良かったので、親が買ってきてくれてたので何とかなってたからだ。
でも、今は違う! 女の子って可愛い洋服ばっかりあって、見てて楽しい……そのせいで、楽しい時間があっという間に過ぎて行った。
(これじゃ、女の子が買い物に時間がかかるのにも納得できる)
「あれ、美優ちゃん、一輝と大誠知らない……?」
「居ないね……先に帰っちゃったのかな?」
のんびり洋服屋さんで過ごしちゃった事に反省しながら、一輝と大誠のことを探すと、通路に設置してあるベンチに座って、スマホをいじっている。
「えへへ、ごめんねぇ」
雪が謝ったあと、美優も謝った。
「別に、大誠とゲームしてたから大丈夫だよ! もう終わったんなら フードコート行こうぜ!」
男子二人は、遅くなったことを別に気にしていなかった。
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