㉚ 美優ちゃん
というわけで、雪はクラスメイトの拓斗から告白され、三年の森川先輩からラブレターを貰ってしまった。
もう既に、モテモテが発動してしいるということになるらしい。
四時間目がおわり、お昼の時間になると、何時も通り一輝と大誠と食べようとしているところに、美優がやってきた!
……もじもじ……
──きゅるん──
美優がお弁当を持ったまま雪の近くまで来ると、そこで立ったまま、じっとこっちを見てくる……そういえば、昨日一緒に食べようって誘ってたんだった…。
(……そんなことすっかり忘れてたよぉ……)
「えへへ、美優ちゃん一緒にお昼食べよう!」
「うん!」
席が隣同士の、雪と一輝の机をくっつけ、椅子だけ持ってきて四人でお昼を食べることにした。
「うわぁ、美優ちゃんのお弁当箱にある卵焼き美味しそう! ふわふわしていて美味しそうに見える」
「雪ちゃんありがとう。この卵焼き自分で作ったんだよ」
「へぇー凄ーい! 美優ちゃんってお料理できるんだね」
「まじか、これ自分で作ったんだ! すげぇじゃん!」
「そうだよ、一輝くん」
「料理できる女って最高じゃん!」
「ふふふっ、大誠ありがとう」
「美優ちゃん他にもお料理出来るの? 雪は料理苦手!」
「……私も苦手だよ……最近お母さんに教えて貰って、やっと卵焼きが上手く作れるようになったところだもん」
「へぇーそうなんだ! 雪も女の子だし、今度お弁当に入れる卵焼き挑戦してみようかな……」
「私、雪ちゃんが作った卵焼き食べたいな! お母さんに教えてもらうといいよ! 練習するとすぐ上手く出来るようになるから……はい、私が作ったのあげる」
「お、ずりーぞ!」
「一輝良いでしょ! 雪だけ貰えるんだよ!」
「あ、俺にもくれよ!」
「大誠ごめんね、今日は雪ちゃんだけしかあげらんないの」
そう言うと、美優ちゃんは、自分のお箸で卵焼きを挟んで、雪の口元まで持ってきてくれた。
「雪ちゃん……あーん……」
(何か恥ずかしいなぁ……)
「ほら、雪ちゃん早くあーんして!」
「うん、あーん……もぐもぐ……うわぁ、甘くてとっても美味しい」
美優ちゃんは、私が美味しいと言ったらすっごく照れている。
「食べてくれてありがとう! 私ね、雪ちゃん とお弁当一緒に食べたいなって、何時もずーと思ってたんだよ!」
「えへへ、照れちゃうなぁ……ありがとう!」
「私ね、こんな事言うと、笑われちゃうかもしれないけど、雪ちゃんの事がすっごく大好きなの……何時も可愛くて、勉強も出来て……」
(勉強なんか出来たっけ? そんなはずないけどっ……何で? まぁいっか……)
「じゃぁ、私達、今度からは友達じゃなくて親友になろうよ」
「うん……ありがとう! もっと仲良くなりたい! 雪ちゃん大好き! めちゃくちゃ大好きだよ! 今日も一緒に帰りたいな」
「良いよ! 美優ちゃん一緒に帰ろうよ」
(んんん? まてよ、これって、この力って、同性からもモテモテになるのかな……)
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