㉗ カップル?
「お、何だ! さっき改札口んとこで、手を繋いでイチャついてるカップルがいるなと思っていたら雪と一輝じゃんかよ……」
学校に行く途中で、珍しく大誠に声を掛けられた。
「えへへ、大誠おはよう!」
「俺には、お前らの後ろ姿がカップルにしか見えなかったんだぜ! 手を繋いで登校するとか、仲良すぎじゃんかよ!」
(雪が、一輝と手を繋いでたところを見られちゃったんだ! 恥ずかしいなぁ……)
「よっ、おはようさん、 大誠、珍しく今日も早いじゃんか、今日は一体どんな理由で早いんだ?」
大誠は何時もギリギリに教室へ入ってくる! 昨日は、提出物の出し忘をやるように担任に呼び出され、先に登校していたけど、今日は気まぐれだろうか?
「一輝なぁ、俺が早いのは、何か理由があるからじゃねぇよ! 特に理由無くても、早い時だってあるっつーの!」
「ふーん、そうなんだ! なら、雪達みたく、何時も早く来れば良いじゃん」
「俺だって、朝早く学校に行こうって思ってるけど……中々難しいの! で、二人は何で手を繋いでんだよ……付き合ってるのか?」
「嫉妬してんのかよ? 雪が満員電車に乗った時、離れないようにだ!」
「嫉妬してねぇーっての! 何だよ、その理由は……? で、改札口までとか……」
「あのね、私、昨日は車内で一輝と離れて痴漢にあっちゃったの。だからだよ……」
「雪のこと痴漢した奴いんのかよ。許せねーな!」
三人で話しながら学校に行き、生徒が数人しかいない静まり返った教室に入る。
「おはよう!」
三人は上原先生に声を掛けられた。教室には上原先生もいたのだ。
そして、雪だけ先生に呼び出されて、連れていかれた。
「あの、昨日送ったメール何ですが……」
「ふふふっ、送ってくれてありがとうね」
上原先生は、おかしな文章には触れずに、ありがとうと言うと、雪は昨日と同じく、応接室に行くとになった。
そこには上原先生の弟である、研究者の王助さんがいて、応接室の中央にあるテーブルの上に、小さな木が入っている、ガラスの箱が置いてある。
「おはよう! 雪さん、この木は力を秘めた木なんだ。私は、この木からドリンクを作ってしまった……」
「……はい……」
「調べてみたんだが、君は後数日……もしすると今日から、秘めた力によりモテモテになるだろう!」
「えぇー! モテモテなんですか……」
「そうだ! それで付き合う事は構わんのだが、えっちだけは絶対にしてはいけない! 何故なら、一度でもすると、もう男には戻れなくなるからだ!」
「……はい…分かりました」
(女の子のままでも幸せだけどな! 其れにしても、モテモテって……何だよ?)
雪は……数日後……もしかすると今日から? モテモテになるという不思議な力を貰った。
「ごめんなさいね、弟が迷惑ばっか掛けてて……」
「いえ、大丈夫ですよ! あははっ……何か今の生活楽しいですし!」
「雪ちゃん、ありがとうね。 困ったときは教えてね」
「はーい!」
読んで頂きありがとうございます。
(。ᵕᴗᵕ。)




