2️⃣0️⃣ 驚かないで聞いて!
「驚かないで聞いて欲しいけど、無理かな……。実は雪は元々男だったんだよ!」
雪のことを一輝が美優に話す……。
「えぇーそうなの? 今の外見からだと、男だった何て全く想像出来ないね! 中身だって、喋ってる声だって可愛い女の子でしかないじゃん!まさか、性転換の手術でもしたの?」
「手術はしてないんだ! 昨日駅前で栄養ドリンクを配っていたらしいんだけど、美優は貰わなかったのか?」
「うん、私は貰わなかったよ! そもそもそんなの飲まないもん」
「そっか、貰わなかったんだな!」
「まさか其れが原因?」
「そうらしい! 俺が自分の分も雪にあげちゃってさ、そしたら雪が二本飲んじゃったらしくて、それが駄目だったらしい」
「もう元の姿には戻れないの?」
「俺じゃよく分からない! 雪どーなってんだっけ?」
「あのね、私、元にはまだ戻れないみたいなんだよね……とりあえず、これから先の事は良くわかんない!」
女性化がなんなんだろうか、別に痛くも無いし、痒くもない……。
これから先辛いことが待ってるのだろうか? それとも楽しい事? それすらも分からない! でも、まだ女の子には慣れずにいた。
実は、今日一日制服でいる事が恥ずかしかった。足元はスカートが短いせいかスースーするし、走ると更にスースーした。
もしかしたら、学校で、からかわれるのかと思ったりもしたけど、幸い其れは無かった。皆が、元男だった事を忘れて接してくれたからだ。
でも、そのせいでか、男子からの視線を痛い程感じた! 一輝がアイドル級に可愛いと言っていたから、其れが原因かもしれないけど……。
自分も可愛い女の子がいたら見てしまう! だから、気持ちは分からなくはないけど、実際自分が見られる立場になると、視線が恥ずかしくて仕方なかった。
「戻れるか分からないのは本当の事よ……ごめんなさい!」
上原先生が突然謝ってきた。
「実は、今日雪には話したんだけど、私の弟のせいなの! 弟は研究者で、開発をしていたの
、でも、弟が言うには後輩が研究途中の物を配っちゃったらしいわ!」
「なるほど! 美優誰にも話さないね! 女の子の雪とせっかくお友達になったんだもん」
「雪と友達になってくれてありがとうね。言わないでくれるの嬉しい! 大誠にも離さないでね」
「うん、分かった」
「ごめんね、まだ女性化してしまったことは黙っていたいんだよ! 心の準備が出来てない! クラスの奴らにネタにされてからかわれるかもしれないし……不安なんだ!」
「美優も虐められ子だったから、その気持ち分かるよ!」
「分かってもらえて嬉しい! ありがとうね」
雪は自分が女性化してしまったことに、慣れていなかったので、思えばずーとトイレに行ってなかった!
行かなかったというより、恥ずかしくて行けなかったのだ。
「やばい、私、今日一日トイレ行って無かったから、トイレ行きたくなっちゃった」
「雪ちゃん一緒に行こう!」
美優と一緒にトイレに行くことになった……一緒に行くのは嬉しい。でも、何でか恥ずかしい気持ちになった。
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