1️⃣4️⃣ 一時間目の後教室に戻る
教室に戻ったのは一時間目が終わった後の休み時間だった。
「雪何処行ってたの?」
一輝が一番に、私を見つけて駆け付けてきた! 何時も皆より先に私のところに来てくれる。流石だなって思ってる。
「あ、ええと、上原先生のところだよ」
雪は、一輝の手を握ると、廊下に連れ出し、この階の奧にある空き教室まで連れてきた。
「どーしたんだよ?」
「だって、他の人に聞かれたくないんだもん」
「そっか、で、雪は一時間も戻ってこなかっけど……何してたんだよ? まさか、昨日俺が要らないからって、お前にあげた栄養ドリンク飲んじゃったのか?」
「だって、貰った栄養ドリンクには、二本飲んだら駄目とか、記載されてなかったんだもん」
誰にでも、青春の過ちというものがあるが、高校生の雪にとって、それは昨日の出来事であり、現在進行形だ。しかも、当分元の姿には戻れないらしい……かなりやらかしすぎている……。
「飲んだのかよ! 普通は二本飲んだりしねーよ! まさか、それが原因なのか?」
「うん……そうみたい。しかも、私当分女の子のままみたい!」
雪は女の子になって、少し嬉しい気持ちと、複雑な気持ちが入り混じりつつ、ちょっとへこんだ気持ちにもなり、黙ってしまった。一輝も何も話さないので、その場で妙な沈黙が、二人の間に流れる……。
一泊おいて、一輝が突然爆笑し、二人で顔を見合わせ笑いころげた。最後には、涙を流して迄笑った。雪は、沢山笑った後、こんな過ちをおかした事に、穴があったら入りたいと、思い続けた……。
「ま、今を楽しもうぜ、俺は、雪が女になって羨ましいなって思ってる。俺にも女になりたい願望があったからな……」
「そうなんだ。そんな願望が一輝にあったんだ! ちょっと驚き……」
「男なら、誰でもそうなんじゃねーの?」
そんなこと、家でも話さないから、全く知らなかった。今回のことがなければ、一輝の願望何て知らないままだったであろう。
そういえば、上原先生と友達になったんだった! 一輝に伝えておかなくちゃいけないよね。内緒にする必要もないし……。
「そういえば、私、さっき上原先生と話してたんだけど、上原先生と友達になったんだよ! 何か困った時は相談してねって言われた」
「良かったな! 俺なんかじゃ、相談に乗れないこともあるだろうからな……味方が出来て良かったじゃん」
「うん。ちょっと嬉しい!」
「おっと、それより、今日はホームルームの後に、美憂に謝っといたから」
「え、何で謝ったの? 何かしたっけ?」
そういえば、今日は、朝学校に行ったら、美優と三人で、しおりの残りの作業することになっていたんだった。それなのに、自分が女の子になった事で、すっかりそのことが頭ん中から抜けていた!
「あ、思い出した……どうしよう……私も後で謝んなきゃ!」
「そうだな! でも、美優も忘れてたぞ! 何でか昨日の事が思い出せないって言ってた。とりあえず、残りの作業は終わらせないといけないから、今日の放課後は居残りな!」
「うん、分かった!」
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