1️⃣3️⃣ 上原先生とお友達になった。
「済まない事をしたな! 君……雪さんにはきちんと謝るよ。ごめんなさい」
黒縁眼鏡の研究者である、上原王助さんは、私に何度も謝ってくれた。
「そんな……謝られても、私困ります! 女の子になった時は、ちょっと嬉しい気持ちもありましたけど……」
「今まで成功した事が無かったんだ。たまたま今回二本飲んでしまった君には効果があったらしい……本当にすまん!」
でも、私が女の子になった時、部屋にあった制服が女の子用になっていたし、それに自分の部屋も女の子の部屋になっていた。
私服だって女の子の物になっていて、両親も、友達も全く気づかず、これが当たり前だって感じの接し方だった。
「あの、私が女の子になったのは、今の説明で何となく理解できたんですけど、その他のことは……?」
「その他のことはだな……」
「何で困ってるの? 王助、きちんと雪さんに 説明しなさいよ!」
話を聞いていた上原先生が割り込んできた。
「ごめんなさいねぇ、雪さんには、きちんとお話しないと駄目よね! 実は、今雪さんが話してる王助は、私の兄なんです」
「えぇーっと、だから、同じ上原なんですね! それで……その……今回魔法みたいな事になってるのは……!」
「うん、その事気になるわよね。今、雪さんが話してる王助はもうこの世にはいません! 今此処にいる王助は、生まれ変わった王助なんです!」
「あの、先生よく分からないです」
「王助はね、女の子に生まれ変わりたい思いが増して、ある日自殺して亡くなったの。ところが、次の日、不思議な力を秘めて生き返って来たのよ! 其れから、ずっと長い年月この研究を続けているの」
「そうなんですか……それで」
「そうね……だから、魔法みたいな事になってるのも全部王助の力のせいだと思う……上手く説明出来ないんだけどね!」
「先生……私はこれからどうしていけば良いのでしょうか……」
「そうね、今は元に戻れないから、女の子として生きてくしかないわね……先生が何時でも相談に乗ってあげるわ! 私達お友達になりましょう! 雪が困った時は先生……真希に談して大丈夫だから」
「うん、上原先生ありがとうございます」
「先生じゃなくて、二人の時は 真希ちゃんで良いわよ」
「じゃぁ、えぇーっと、真希ちゃんありがとう!」
「後これ、私の連絡先よ! 困ったら直ぐ連絡しなさいね!」
こうして、私と先生はお友達になった。
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