1️⃣2️⃣ 一体どうしろと……!
「はい、雪さん、じゃぁこの教室で席に座って待っていてくれる……」
「あ、はい」
担任の上原先生に案内されて、雪は、学校の応接室で待たされることになった。
(何なのー、朝から勘弁してよ! 二本飲んじゃったのって私だけみたいじゃん! バカみたい)
✩
──コンコン
「はい」
──ガチャ……ゴン……
「ぎゃんっ! 痛たたっ!」
「上原先生大丈夫ですかー!」
「あははっ、また机の角に足をぶつけちゃったわ……やんなっちゃう!」
(あぁ、また、普通の人ならぶつけたりしない場所でぶつけてる……)
上原先生は、外見と中身がかなり違う、外見からだと、スポーツが得意そうな、活発な先生に見えるのに、実際はおっちょこちょいだ!
普通の人がぶつけたり、ズッコケたりしない場所で、先生一人だけミスってる! 勉強に関しては、的確にやりこなして、ミスも少ないのに……。
上原先生が応接室に入ってきた後から、黒縁眼鏡をした背の高い男の人が一緒に教室に入って来たけれど、先生を見てクスクス笑っている……一体誰なんだろう?
笑っていたくせに、私に気づくと咳払いをして表情を戻し、直ぐに私に話し掛けてきた!
「こんにちは! 君が、昨日配られた栄養ドリンクを二本飲んでしまった雪さんだね?」
「は、はい……雪です……」
「今、上原先生から聞いたところなんだけれ
ど、其れは本当の事なのかい?」
「本当です……本当なんです! ところで、貴方は一体何者なんですか?」
「申し遅れてすまないな、私は上原王助配られた栄養ドリンクを開発した者だよ!」
「貴方が開発したんですね……」
「まぁ、まだ開発途中なんだがね。ところで、君は飲んでしまった事で、身体に変化はあったのかな?」
「は、はい……私は、元々男だったんです! それなのに、朝目が覚めると女の子になっていました! どう責任を取ってくれるんですか? 私は一生このままなんですか?」
「其れは済まない事をした! 性別が変われる薬の研究途中だったんだ! それなのに何故か後輩達が配ってしまったんだよ!」
「なんでまた、そんなことの研究を……」
「男には、女の子になりたい願望ってのが少なからずあるはずなんだ……! 嫌々……絶対にあるはずなんだよ! 君には無かったかな?」
「す……少しだけなら、あったと思います」
「だろう……! 其れで、性別が変われる薬が出来ないかと思ってね……興味本位から始めた研究だったんだ……」
「ふんふん、其れで、私は一生このままなんですか?」
「そのことなんだがな、すまんが、まだよく分からない!」
「な……おかしい……です! 分からないって……貴方は研究者なんですよね! その回答は有り得ないと思います」
「今、話しただろう……研究途中だと! これは仕方ないんだ……開発し成功させるには時間がかかると思う!」
「それじゃぁ、私にこれからどうしろと言うのですか?」
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