みぃつけたぁ...
これは私...?
手に握っているのは...何だろう。
赤黒い液体が滴る
大きくもなく小さくもない丸いもの。
まだ温かい。
いたるところから流れ出す赤黒い液体。
茶色とも黒ともいえないような細い糸のようなもの。
沢山手に絡みつく。
「...うざいな」
私はそれを赤黒く染まった地面に叩きつける。
鈍い音がした。
あたりを見渡す。
私をおびえた目で見る人、泣きじゃくる人、逃げ惑う人
いろいろいた。
いい感じの可愛いのがいる。
ちっちゃいな。
可愛いワンピースを着てウサギのぬいぐるみを持った女の子
「...あ、今度はアレにしよう。」
私は女の子に向かって歩き始める。
「だめ!だめ!逃げなきゃ!はやく!」
なんだこいつ。
私が狙っていたのを連れてどこに行こうとしてるんだ
「...邪魔だな」
うぜぇ。邪魔。
殺しちゃおっか。うん。殺しちゃえ
私はこの邪魔な女に手を伸ばした。
「くぁ...ぅあ...か...はっ...」
苦しそうな顔をする女。
もう少しかな?
手に力を入れた
「!?...ぁ......」
手が下に垂れ下がる。
「...もぉ?」
殺りがいがないなぁ。
ダメだよダメ。ぜーんぜんだめ。
あ、私が狙ってた女の子は?
そこにヒタンッと座っていた。
今にも泣きそうな顔で。
「...くふっ」
やべぇ。コレ欲しいわ。
私はゆっくりと手を伸ばす。
「ぃ!嫌ぁぁぁぁ!」
私の手を振り解き逃げる。
いいねぇ。やっぱりこうじゃないと
殺りがいがない
「...くふっ」
思わずニヤニヤしてしまう。
私は女の子を追って走り出す。
途中で邪魔してきたやつは上についた丸いものを
支えているところを木の枝を折るように折って
すぐ、女の子を追って走る。
途中で女の子がコケッと転んだ。
「...つーかまーえた♪」
手に持ったウサギのぬいぐるみで殴ってくるが
「...くふっくふくふ♪ぜーんぜん痛くなぁーぃ♪」
ただ殺るだけじゃぁ物足りないな。
何かないかな。
ポケットに手を突っ込んで何かを探してみる。
あ、これいぃじゃんかぁ♪
「...さぁ、これで何をしよぉかぁ?」
私が取り出したのは針とナイフと短いロープ。
短いロープで手を縛って...
「...くふっ一回ジンタイカイボーってやつ、
やってみたかったんだぁ♪」
ナイフを手にとってその子の腹部にナイフの先端を押しつけ
...開く。
その間にも女の子が泣き叫ぶ声が聞こえていた
「...ふふんふんふふん♪」
気持ちいぃ。
この奇妙な感触...っていうのか?
やっぱり皆一回は経験した方がいいって。まじでさ。
あ、外科医さんは、やってるかもね?
手術が好きな人はいるよね、
絶対楽しくてやめられなくなるもん。
最高だ。最高すぎる。
「...ふふふんふふんふん♪」
さらに上機嫌になる。
あ、針は何に使おうか。
とりあえずいいや。
あ、これ、胃じゃね?
写メっておこう。
ポケットを探してみる。
「...ちっ」
ねぇや。
しゃぁねぇなぁ。
私はさらに切り続ける。
あ、何コレこのグネグネしたやつ。
「...腸じゃね?」
引っ張ってみる。ずるずる...
「...くふっくふふふふ」
ずるずる...
まだまだ出てくる
やべぇ楽しい。はまるわぁ♪
いつの間にか女の子の泣き叫ぶ声は聞こえなくて
「...なんだ、つまんないの...くふっ♪」
私は立ち上がって次の獲物を探す。
「...みぃつけたぁ♪」
次の獲物は君...かもね?