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プロローグ
「「愛冬!!!しっかりしてよ!!!愛冬っ!!!!!!」」
「「吹雪っ…………」」
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「あぅ~……寒っ」
1人の少女が自宅からでてきた、白いマフラーを巻いてスクールバックを背負って。
その少女は左目に前髪が隠れていて、息をハァッと吐いて寒そうにしている。
「ピーンポーン」
隣のいえのインターホンを鳴らす。
なかから1人の少年が出てきた。彼はエナメルのバックを肩に掛け、おはよう。と少女に言った。
「ねぇ、吹雪っ」
少女が言う。
少年の名前は中島吹雪<ナカジマ フブキ>。幼少時代に両親を無くす。サッカー部のキャプテンで運動神経抜群。サッカーはもちろん、スノースポーツも完璧だ。
「なぁに?愛冬」
少年は問いかけに答えた。
少女の名前は神童愛冬<シンドウアユ>白いマフラーをしていて髪の毛はツーテール。左目を前髪で隠している。吹雪の幼なじみで、吹雪とおなじく、幼少時代に両親は無くなった。
「…………なんでもないや」
愛冬はクスッと笑いながら言った。
実は吹雪の頬っぺたにゴミが付いていた。吹雪に教えようとしたが、面白がってやめた。