第三章 『黄金色の巨大な塔』
私は野菜、肉など様々な食材が入った籠を担ぎながら、玄関扉を開けた。すると…
「初めまして、私はジェルヴェール王国王女シエルと申します。『フクロウ亭』のオーナーであることは変わらないので、よろしくお願いしますね?」
―――え?
客の前で、王女様が顔を出している!?
「え、ちょ…王女様!?」
「あらユウリ、お帰りなさい」
「ただいま…じゃなくて!」
王女様がいつも素性を隠すために被っているハット帽子を手に持ち、ニコニコと素顔を晒している。
いったい何が…
「おい、そこのみすぼらしい女よ」
「ああん!?誰がみすぼら…」
―――刹那、首筋に赤い魔剣が向けられる。
「騒がしい、疾く沈黙せよ」
「―――!?」
剣を向けているのは、赤い外套を羽織った少年だった。
金色の瞳には、重く険しく、荘厳な覇気を感じる。
「スフィア皇子、そこまでに。彼女は私の部下ですので」
「フン、部下の躾がなっておらんな」
スフィア皇子、と呼ばれた少年は剣を納めた。
「王女様、彼女は?」
青いショートヘアの女の子が尋ねてくる。王女様、また人脈が増えている…
「あたしはユウリ。ここフクロウ亭の従業員で、シエル王女様の隠密剣士だ」
ひとまず、あたしは軽く名乗った。
「なるほど、ユウリさん…
僕はシオンです、どうかよろしくお願いしますね」
固く握手。礼儀正しい子だな…
「彼女たちはここに来るまでの間、私を助けてくれた剣士様たちですの」
王女様が嬉しそうに、シオンの両肩に手を乗せる。
「助けてくれた…
ということは、やはり襲撃の件は本当だったのですね」
「ええ。これから色々対策しないと。でも、その前に…」
「その前に…?」
王女様が視線を向けた先には、カウンターでエプロンを着ているヴァロア店主とシルフの姿が。
「成る程。丁度食材も調達してきましたし、晩飯の準備しておきますね」
「ええ、お願いねユウリ。私は…」
王女様は嬉しそうに、シオンを思いっきり抱きしめた。
「この子たちと一緒に、お風呂行ってきますね」
「え、お風呂…!?」
シオンは、なぜか青ざめた。何か問題でもあるのだろうか…?
*
このアバターを作ってから、何度か思ったことがある。
せっかく自分で作ったアバターなんだから、風呂に入ってる姿も見たい!と。
元のVRMMO、『STAR SEEKER』だと、マイルームにシャワーがあるのだが湯けむりが多い!
確かに全裸を映すのはコンプライアンス的にヤバいのは知ってるが、多すぎて何も見えない!
これでは女性アバターにしたアドバンテージも薄まるというもの!
そう、もっと!もっとギリギリのラインが見たい!それだけなんだ!!
「だけどさ…!これはその……!!
キツイ!!!」
今、僕は女湯の更衣室に居ます。
違法だろって?今の僕の身体は女です。
見た目は女、心は男。そんな状態なんです。
どこもかしこも、言語化すると18禁なのは確かです。
「お前、その…大丈夫か?」
「姉さぁん…!」
思わず、アリサ姉さんに抱き付いた。片隅に残る理性で思い出したが、姉さんも女性だった…!
「よしよし…なんていうか、ほっとけないヤツだな」
「すっかりお姉さんになったみたいですね、アリサ姉さん」
「いや、コイツに合わせてるだけだ。私は姉貴分張れるモンじゃない」
シエル王女も脱ごうとしている。僕は取りあえず、ぬぬぬぬ脱がねば…
「ホイ。こうすればゆっくり話せるダロ」
突然、手ぬぐいで視界が覆われた。その声は…
「もしかして、K?」
「ヨ!久しぶりダナ、シオン!」
K。先生と同じく『STAR SEEKER』のパーティメンバーが1人だ。
*
僕は手ぬぐいで目を覆われながら、Kに頭を洗ってもらっている。
今は手ぬぐいで見えない状態だが、アバター体のKは白い長髪に158cmと標準体型。
普段着は白ジャケット、黒インナー、短ズボン。靴は黒いブーツだ。まあ今脱いでるけど。
僕の中の印象では、朗らかな紅一点だ。
「今となってはオマエも女、なんだけどナ~」
Kが耳元で囁いてくる。
「な…!どうやって心の中を…!?」
「いや勘。魔法使いじゃアないからナ」
「私は魔法使いだが、人の心を読めるなんて話、聞いたことないぞ」
この強気な声はアリサ姉さんだろう。この世界にも魔法使いがいたのか…
「オレが読んでた小説であったんダ、心を読める奴が魔法使いの話が。ってかその言い分だと、この世界にも魔法使いがいるのカ?」
「ああ。師匠からは剣術だけでなく魔術、魔法に関しても教えられた。今となっては手から火を出すことなんて、造作もないことだ」
ライターのような出火音が聞こえた。なるほど、無詠唱魔法か。
「無詠唱…
ハッ!まさかオマエは魔女!?」
「魔女ではない」
「ごめん姉さん、Kは色んな小説ネタを口走るから…」
マジでオタクの鏡だと思う。Kの履修範囲は掴み切れない。
感心してると、頭からシャワーをかけられた。
「それにしても、シャワーまであるとは。まるで現代の銭湯みたいですね」
「ン…?ああ、そうか。オマエ目隠ししてるから見えないのか」
「え…?」
その瞬間、Kが目隠しを外す。咄嗟に僕は、目を閉じた。
「ワ…!?ちょ…K!!今外されると…」
「上を見てみろ」
「上…?」
首を上にして、目を開けると。
「…富士山?」
「アア、間違いなく富士山ダ」
壁一面に、大きく富士山の壁画が描かれていた。
*
「ニシキがどうやってできたか、ですか?」
「う~ん」と唸る王女様。湯船につかりながら、じっくり答えを待つ。
ちなみに僕は、また目隠し手ぬぐいをKに付けてもらった。よって感覚でしか分からない。
「実は具体的な建国記録はどこにも…」
「建国記録が残ってないって、そんなことあるのカ?」
「というか、この『大陸』じゃあ100年の歴史記録、全て抹消されてるぞ」
右側から姉さんの声がする。
なるほど。記憶ならぬ記録が消えた世界、か…
「あ、でもこの街の設計技術には言い伝えがありましたわ!」
「ホウ、ソイツは何ダ?」
「天才剣士です!」
「また『天才剣士』ですか…」
一体この世界でどれだけ存在感がデカいんだ、天才剣士…!
「ム…?『天才剣士』って誰ダ?」
「傲慢な態度で有言実行する、頭のオカシイ男だ…」
「…そういえば、王女様から貰った『天才剣士伝説』を読んでたら異世界に関する描写があったな」
疑問に思うKと、ため息交じりの姉さんの声を余所に、僕は『天才剣士伝説』の一部分を思い返す。
「まあ!さっき渡したのに、もうそこまでお読みに!?」
「え、ええ。意識を自在に飛ばし、他人の身体に憑依する戦士を次元の彼方へ飛ばすところまでは」
「何だそのキテレツ小説ハ…」
咄嗟に両手を掴まれる。シエル王女の手だろうか。
「そこまで読んだのですね!
あの話は謎の組織が祭りで賑わう王国の裏で暗躍するスリリングな展開でして!剣士様はその謎の組織の動向に勘付いて返り討ちを狙おうとするのですがその間に敵の首領が王女様を狙って…!ああいけませんここから先はまだ読んでいないのでしたわね。でもこれからの展開も熱い展開が本当に多くて!謎の組織の面子も一筋縄ではいかない上に目的も不明瞭…!ああ、彼女たちはいったい何者」
「シエル王女、私は謎の組織より妹分の話が気になるのですが」
「もう、アリサったら…」
王女様の熱弁が止まった。
王女様、相当『天才剣士伝説』を推しているようで。
「…コホン。話を戻しますね。
意識を飛ばし、他人の身体に憑依する戦士。彼の本体は異世界にあるという描写がうっすらあったのですよ。元の世界の身体は、病院で入院しているとか」
「ナルホド…この世界と現代世界、若干繋がってるようだナ。デモ、ハッキリとした繋がりとは言い難い…」
「あの…みなさんは、この世界と異世界との繋がりを知りたいのですか?」
シエル王女がおそるおそる尋ねてきた。
「アア。でないとコレがあることに納得がイカナイ」
「フジヤマ…。天才剣士様が描いた絵が、何か?」
「コレ天才剣士が描いたのかヨ!?」
どうなってるんだ、この世界は天才剣士を中心に回っているのか!?
「そういえば、剣士様はときたま違う世界に行ったことがあるような描写がありましたわね…。皆さん、物語に出てきた戦車ってどういった兵器ですの?」
「…もう勘弁して下さい」
ため息をつきつつ、確信した。
天才剣士。
この男は現代日本に行ったことがある。思えば、ニシキなんていかにも和風な名称から察して、この国は日本文化をどことなくオマージュしているのだろう。
まさか、この国の基礎設計にも天才剣士が関わっているんじゃ…
俯きずつ考えていると、視界が開けた。
目の前には、湯船に浮かぶ手ぬぐい。
正面を向くと、そこには…
「主~!我、何回か整ってみたが、中々気持ち良かったぞ~!」
「裸…!?」
素っ裸の、水色ロングヘアーの女の子。
そこで、意識が途絶えた。
前のめりに、湯船へ倒れた気がする。
そして、脳内でとある文字が浮かんでくる。
つづく、と。
*
「う…う~ん……」
目を開けると、肉やピザ、カレーなど様々な料理が並んでいた。
「ここは…」
「フクロウ亭で御座るよ、シオン。気を失ってる其方をここまで運んできたので御座る」
「先生…」
先生は串焼き肉を頬張っていた。
「夕食、といったところですか」
「そうだぞニンゲン、分かったならさっさと喰え」
「むぐ!?」
突然、背後からソーセージを口元に突っ込まれた。
後ろを見やると、前髪で右目を隠した水色ロングヘアー、身体のラインがくっきり見えるバトルスーツを着た少女が、僕の口元にソーセージを押し込んでいる。
「ひっ、ひみはしゃっきにょ…!」
「まずは喰え。話はそれからだ」
…ひとまず、ソーセージを咀嚼。うん、うまい。
「…君は?」
「エフ。水晶城の主にて守護者、今は主君に仕えている」
「主君?誰のことだ?」
「オレのことダ」
Kが、エフの肩に手を置いた。
Kはいつもながらの、白ジャケット、黒インナー、短ズボンの服装に着替えている。
頭上に黒いサングラスを載せているのも、見慣れた姿だ。
「出会った先でオモシロそうだったから勝負を挑んでナ、勝ってきたんダ」
「なかなかの槍捌きだったぞ、主人!リベンジしてもいいか!?」
「オウ、機会があったらナー」
エフの頭を撫でるK。犬みたいだな…
「ひとまず、これでお前たちの仲間は揃ったのか?」
「いや姉さん、あと一人残っています」
姉さんの問いに答えながら、フレンドリストを出す。
今更だが、この異世界でも、元のゲームと同様にメニューを開いたり出来る。
ただし、ログアウトボタンだけ空白で機能しないが。どこのデスゲームだよ。
「プレイヤーネームはルーク。こういった集まりにはすぐに来そうなんですけど…」
そう呟くいていたら、メッセージが届いた。
『みんなそっちおるんか?ならワイも合流したるわ!』
『今なんかピラミッドみてえなモン見かけたとこや!そっちには朝着く!』
「ピラミッド?ここに来るとき、そんなもの見ましたっけ?」
「ピラミッド?なんだそれは」
「四角錘型の巨大な建築物です」
「…そんなもの、聞いたことないな。シエル王女は?」
「いえ、そんなもの見たことありませんわ」
「まあ、世界は常に変わりゆきますから。分からないことは一旦保留にするで御座る」
そう先生が言いながら、フライドチキンを頬張る。
「そう言えば、なぜ王女様は街中で変装を?理由は大体察せるで御座るが」
「あら、ピラミッドなるものは分からずとも、そこは明かしたいのですか?」
「ええ。明らかにできる情報なら、ある程度明かしてほしいので御座る」
フライドチキンを頬張りながら、先生は質問を投げる。王女様は、何気ない笑顔で答える。
「自国の市勢を、この目で見回る為ですわ。もしかしたら、運命の出会いとかありそうですし、何よりこの街はとても興味深いですわ…!」
「だと思ったで御座る」
先生は、納得の意で頷いた。
「くだらん。高貴な身分であるのなら、もっと堂々と街を歩け」
スフィアはため息をつきながら、杯を掲げる。
*
…で、だ。
ここに来た時、僕はちゃんと断った筈だ。
きっちりかっちり殺害予告してまで、断ったつもりだ。
だが…
「じゃあアリサ殿。妹分をお願いするで御座る」
「ちょっ、先生…!」
「貴様、余の師を横取り、あまつさえ寝取ろうというのではあるまいな?」
「違っ…うう……!」
「何も違わないであろう」
先生は苦笑を浮かべながら、
「じゃあ、後はよろしくお願いするで御座る」
そして、姉さんと一緒の客室になった。
「なぜ…こうなった……!」
「女の身体になったからだろ」
「それを言われるとぐうの音も出ない…!」
すでに姉さんは寝間着を着てて、僕も(半ば強制的に)寝間着になっている!
ベッドはしっかりダブル。もう隣同士で寝るしかないじゃあないか!?
「そんなに後悔してるなら、性別合わせたらよかっただろ…」
「確かに恥ずかしいですけど…後悔はしてません!」
「これだから異世界人ってヤツは…」
後悔はしていない、それは本当のことだ。
恥ずかしいのは、戸惑っているからだ。
自分が作ったカワイイ女の子になれて、僕はこれ以上ないほど感激している!!
「ま、いいか。おやすみー」
そう言って、姉さんは魔力が流れているランプの光を消した。
―暗闇だ。
何も、見えない。怖い。
姉さんは?姉さんはどこ?
ひとりだ。こわい。息が苦しい。
僕をひとりにしないで。
僕を無視しないで。
今にも泣き出しそうになったその瞬間、目が慣れたのか姉さんの姿が見えた。
見えた瞬間、僕はすぐさま姉さんに思いっきり抱きついた。
「…おい、何のマネだ?」
「…実は僕、暗所恐怖症でして」
「本当か?…そうみたいだな、手が震えてる」
震える僕の手を、姉さんの手が優しく包む。
「じゃあ、このままベッドにいくか」
「…うん」
僕は、姉さんに縋りつきながら、一緒にベッドへ向かった。
ベッドで一緒に横になると、姉さんはため息をついた。
「何でこんなのが今まで生きてこれたんだ…?」
「…先生が居たから」
「ああ、セオっていう眼鏡男か。Kってのもお前の仲間だったな。他にも1人仲間がいるみたいだが…」
「みんな、かけがえのない仲間ですよ…」
「そうか…深い詮索はよしておくよ。ただ、お前はこれまでずっと、誰かと共に生きてきたのか?」
「そうしないと、生きられなかったから…」
姉さんはため息をつくと、僕の頭をなでてくれた。
「私とは、正反対の生き方をしてきたんだな。うらやましいよ」
「姉さんと、正反対…?」
姉さんから、ギリギリと歯を食いしばる音が聞こえた。
「私はずっと孤独だった。これまでも、これからも…」
そんな声を聞きながら、僕は次第に眠くなってくる。
「大丈夫だよ、姉さん…」
その後、何を言ったか、僕は覚えてはいない。
ただ、確かなぬくもりが、そこにはあった。
*
―――翌朝、王都の外れ。
馬車を駆る2人組が、草原を突き抜けていく。
「おうおう!さっき起きたばかりやのに、こんなに進んでるんか!さすがワイの用心棒やで!」
黒スーツの上に赤い外套を羽織った、銀髪オールバックの男が馬車の荷台から正面を眺めている。
「報酬分の仕事をしただけだ」
「いーや!ワイの期待を大幅に越えたなら報酬分の仕事やない!ボーナス高く付けておくで!!」
「…感謝する」
馬車を運転しているのは、黒い平服に、黒いマッシュの髪型と、全身黒ずくめの不愛想な少年だ。
「しっかしアイツら、このワイを抜きにしてエライ盛り上がったらしいのう!?こうなったらワイが酒場に乗り込んで…ん?」
馬車の背後に、大きな影が差し込んできた。
赤い外套の男が後ろを振り向く。
「なあ、アレってさっき見たピラミッドやない…?」
「ああ、そのようだな」
「何でさっきのピラミッドが飛んでいるんや…!?」
馬車の背後には、逆さになって空に浮いている巨大ピラミッドがあった。
*
サイレンのような甲高い音が聞こえる。
目を覚ますと、隣に居た姉さんの姿はなかった。
「姉さん…?」
気が付けば、あのぬくもりはもうない。
姉さんはどこに…?
ベッドから起き上がると、玄関のドアを大きく叩く音が聞こえた。
「奏音!」
「先生…?」
僕の本当の名前を呼べるのは、登録してあるパーティメンバーしかいない。
僕は、メニューを操作しいつもの白パーカーに着替え、玄関の扉を開けた。
「敵襲だ!巨大なピラミッドがこの街に侵攻してきている…で御座る!」
「昨晩聞いた巨大ピラミッドですか…!?」
あまりにも切羽詰まっているので、先生もロールプレイングを忘れそうになっている。
「ああ、真っ直ぐこのニシキに飛んできている…!」
「飛んでるんですか、ピラミッドが!?」
「外を見てみろ!」
僕は急いで、部屋の開いた窓から外を見る。
「間違いない…!ピラミッドが飛んでいる……!!」
目に見える範囲からだとはるか遠く。それであっても大きく見えるピラミッドの輪郭。
そして目を凝らすと、ピラミッドから多数のロボットが出てきている。
あのロボットは、この世界に来た時姉さん達を襲ってたヤツと同じ機体だ。
「やはり、敵襲…!」
僕は窓から外へ飛び降り、通路になっているテラスに着地する。
すぐさまメニューを操作、『SAKURA』を呼び出す。
空から川へ愛機が着水する。現れたのは、漆黒の身体に無数の剣を携えた僕の機体だ。
水しぶきを浴びながら僕は愛機へ乗る。
「先生…!」
「申し訳ないで御座る…!某は寝起きの陛下を守らなくてはならぬで御座る!!」
「分かりました!先行します!!」
事態は一刻を争う。
速く、あのピラミッドを止めないと…!
*
ニシキ郊外。
私はピラミッドから次々に現れた人形を前に、剣を向ける。
「私はまだ、ここで死ぬわけにはいかない…!」
あの地獄を経て、私は誓ったんだ。
誰よりも強く、逞しく…!
1人であっても、生き残ってみせると!!
*
―――ピラミッド内部。
「各機、準備完了しました」
「全機、オールウエポンズフリー」
白いジャケットを羽織り、目元が鎖で覆われた男が号令をかける。
「Let’s start」




