ハトの能力
お疲れ様です。
これ、見るとわかるのですが神无露町が舞台になってますね。と言うことは……!?
詳しくは『オオバケ!』をチェック!!
神无露町って名前カッコよくないですか!!?
なんかいい感じですよね〜!
後々このハトあっち側でも出したいな〜!
それでは本編どうぞ!
某県神无露町のとある裁判所……。
「貴方たちだからこそお願いしたんです」
ハトはそう言うと元の姿に戻り、私の頭に飛び乗った。
「ううぉっ!?」
突然飛び乗られた為、妙な声が出てしまった。
ハトは話続けた。
「この裁判所は毎度毎度、おかしな事件を裁いていると言う噂を耳にしたのです。だから、私を殺したあの男もきっとここに来ると踏んだんです。」
(このハト……勘が鋭い……!)
「まさしく今、私が殺されるビデオを観ていたということは………来るんですね……?」
誰も何も言わない。こっちだってハトに聞きたい事が山々だ。
「そもそも何で鳩が喋れるんだ……??」
私の気持ちを代弁してくれた様に誰かがそういった。まず何で人に化けられるんだ、と私はそう思った。
「私は人に憑依できるんです。ほら……!」
ハトはそう言うと、私の隣の篠上に取り憑いた。
「はい……!この通り!」
あの真面目な篠上がこんな芝居に乗るはずがない。
憑依できると言うのはどうやら本当の様だ。
「あれ、ココは……?」.
元々憑依されていた男の意識が戻った。急いで案内して室内から追い出す。
「ビヨヨ!ヨビビヨビ!」
ハトはそう言うと、篠上から鳩の姿に変身した。
「アレ?篠上は……?」
私は不思議に思いそう答えた。
「ココです!」
声がした方を振り向くと、篠上が立っている。
「まさか、篠上の姿のまま変身したのか……?」
議長は驚きを隠せない様子で、ハトにそう尋ねた。
「アーメン」
ハトはそう答えた。
「私の話はこれくらいにして、本題についていいですか?」
篠上とは思えない、おっとりとした口調でハトは話し始めた。
「あなたたちにして欲しいことは、あの男を捌いてもらうことではありません」
(はぁ?じゃあなにしろってんだよ?)
ハトが意味が分からない事を言いだし始めた。
「私はあなた方に、あの男を無罪放免にしてくれないかと頼みに来たんです」
(お前だからそんな話できんだよ)
馬鹿馬鹿しすぎて、心の声が漏れそうになってくる。にしたって、何で自分を殺した相手を無罪にしてくれなんて頼むんだろう?と皆んなそう思っていた。
「ほう、それは……あの男が犯人ではないからです」
多分ココにいる全員がドキッとした事だろう。まるで私達が考えている事がわかる様な口ぶりだ。
「お前……心を読めるのか……?」
議長がそう聞くと、ハトは静かに頷いた。
「そういう運命なのです」
また訳のわからない事を言い始めた。
「あの映像はもうお分かりの通り、まるっきりダミー。私を殺した男は………」
ハトがそう言いかけたその時だ。
キィィィン!
突然耳鳴りが走った。
「………この耳鳴りは……まさか!?」
ハトはそう言うと後ろを振り向いた。皆んな同じ方を振り向く。どうやら全員耳鳴りが走った様で、何人か頭を抱えている。
見ると、背丈の高い30手前の男がドアの目の前に立っているでは無いか!
「お前……まさか…………俵か……!?」
ハトは静かにそう言った。
ココ神无露町では、最近よく物騒なことが起きるものだ。安心できずに夜も寝られない。
短編投稿しました!
〜誰もが一度は見たであろう『悪夢』について、体験を交えて私小説にしてみた〜
悪夢の物語です。
ぜひそちらもご一緒に!
それではまた次回お会いしましょう!
(ほんとに誰か呼んでんのかなぁ〜?)