鳥伝説の幕開け
お疲れ様です。
題名からしてアホなので、どうか期待なんてしないで下さい。ふざけます。
それでは第一話、どうぞ!
全く何をしてるのか……。
近頃変なニュースが多すぎて、自分の頭がおかしくなりそうだ。
先週はどっかの社長のセクハラで、大手食品メーカーが倒産。おかげで最近物価が高騰している。
昨日だって、何かの鳥を虐待した映像をネットに流したと言う疑いで、どっかのおっさんが捕まってた。
この虐待されて殺された鳥が、この私の人生に絡んでこようとは、この時はまだ想像すらしていなかった……。
私はどこにでもいる四十の独身おじさん。見た目も普通、頭も普通。一つ言う事があるとすれば、裁判所に勤めている現役裁判官というところだ。
私はこれまで、訳のわからない事件をたくさん裁いて来た。今日も掲示板に妙な議題が貼ってある。内容はこうだ。
『鳥虐待兼殺人で動物愛護法違反の疑い』
「あ、昨日のあれか」
そう、昨日のアレだ。クソマスク男が鳥を虐待しているアレだ。
「えー、ではまずこちらをご覧ください」
議長がそういうと、例の映像が始まった。
「ピヨピヨ!ピヨヨ?」
鳥がゲージに閉じ込められている。画面の端から、何やら木の棒の様なものを持った男が近づいて来た。
「ビヨヨ!ビヨヨヨヨヨビ!」
男が鳥の様な謎の声を発した。会場が静まり変えっている。
「何だこれは?」
議長は物おかしそうにそう答えた。もちろん皆んな同じ気持ちだ。
「ビヨーッッ!」
もはや鳥の声なのか、男の声なのか分からない。その時だ。男が棒を振り下ろした。
「ビエーッッ!?」
鳥の断末魔だ。男の一撃で鳥は死んでしまった。男はその後、鳥の羽をむしっている。会場は騒然としていて、誰かは目まで瞑っている。
「私たちにこの男を裁けと……」
呆れた様な口調で誰かがそう答えた。
「まぁ、それが私たちの仕事ですからね……」
そんなことを言っていると、誰かが議長室に入って来た。鳩の格好をした誰かが……。
「誰だ君は!」
男はこう答えた。
「あれです。あの鳥です」
男が指差した方向を見てみる。そう、あの映像の鳥のことだ。
「あの鳥がどうかしたのかね?」
議長は冷静にそう尋ねた。しかし男の姿がどこにも見えない。
「ピヨピヨ!」
私の足元で鳥の鳴き声が聞こえる。ふと足元を見てみると、あの映像の鳥がいるじゃないか……!
「……………何で!?」
「どうした富士谷君?」
「足元見てください……!私の足元……!」
ザワザワと皆んな集まって来て鳩の方を見る。皆驚きを隠せない。
「さっきの人が……!? 何で……?」
「ビヨヨ!」
鳩はそう唱えると、元の男性に戻った。
「私はあなた方に会うためにここに来たのです」
申し遅れた。この話はとある裁判所で行われる、奇妙で不可解な事件を解決してゆく不思議な裁判の物語なのである……………!
連載作品、『オオバケ!』もお忘れなく!
それではまた次回!