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夜、人の音がうるさいと思った
朝、起きるといつも通り鳥たちが鳴いていた
なぜか鳥たちの鳴き声はうるさいと思わなかった
朝、ランニングをした
小さな坂を登りかけた時
古びた車庫の様な建物の前に一匹の猫がいた
私を見るでもなくただただ
私のならす足音を見ている様だった
海の近くの道に行くといつものカラスがいた
いつも通り私にここに近づくなという様に
うるさく何度か電柱を渡りながら追いかけてくる
これは前の経験から考えると
「俺らはここで飯をとるんだから邪魔をするな」
と言っているようだった
なぜかというと以前もカラスがうるさいと思いながら
不思議に思い周りを見るとカラスが
小さいネズミの様な生き物を捕まえようとしていた
その時はメガネをしていなかったので
本当にネズミかどうかは分からない
でも多分あっているのだと思う
今日さらにそう思ったのは三叉路を通った時だ
帰りの道を歩いていると
右の道にカラスが二匹やってきた
またカアカアと鳴いている
試しに左の道を少し進むと静かになった
なので少し振り返ってみるまた鳴いてきた
また前を向いて進むと静かに
また後ろを向くと鳴いてきた
なのでそのまま左の道を通っていった
するとそこには一匹のカラスがいた
一匹だからなのか
狩りの邪魔にならないからなのか分からないが
そのカラスは鳴いてこなかった
カラスにも色々なやつがいるのだろうか
ねこはねこ
カラスはカラス
人間は人間
私は私