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こころの性質

ソラは張り切った。

「よし!たくさんいい言葉を心に言い聞かせるぞ!

うまくいきますように!

成功しますように!」


ウミも、必死で祈った。

「ウミがいろいろ失敗をしちゃいませんように!」


「・・・あ、ちょっと待ってください。

その言い方だと、いけません。

大切なことを言い忘れていました。」

女王は止めた。

「〈こころ〉の中には、時間というものがないのです。」


「時間が、ない?」


「ええ。

〈こころ〉は時間を認識しません。

つまり、過去、未来、現在の区別がないのです。


夢をあたかも現在叶ったかのように喜べば、それは実現する確率が高くなります。

未来の願望を〈こころ〉に伝えてしまえば、それはまだ実現していないという風に認識されてしまいます。


また、〈こころ〉は主語を認識しません。

〈こころ〉のなかでは、すべての〈こころ〉は一つに繋がっていて、自分と他人の区別がつかないのです。


ですから、誰かをバカにすれば、実は自分自身を一番バカにしたことになりますし、

誰かを祝福すればとりもなおさず、自分自身を一番祝福したことになります。


また、〈こころ〉は、否定・・・つまり、○○しないように、という言葉をも認識しません。

否定だけをスルーして、○○の部分だけを受け取ってしまうのです。


また、〈こころ〉が一番、力を発揮しやすいのは、感謝された時です。

何事もすでにかなえられたと信じて感謝をすることです。

そうしたら、〈こころ〉の中のことは現実になります。


また、〈こころ〉は、理屈や説明よりも、生き生きとした感情や映像に反応しやすいのです。

できれば、それが叶ったときの感情や、周りの人びとの様子や、肌触りや香りまでありありとイメージしてみるのがいいでしょう。」


「なるほど・・・じゃあ、僕は・・・」

「ウミも・・・」

「なるほど。では私も。」

「オレも考えてみます。」


「多く話しましたが、〈こころ〉の無限の力を引き出すには様々な条件が必要なのです。


・・・ああ、時間も長くたち、日が暮れて来たようですね。

多くお伝えしましたが、今晩はこの町にとどまって、

皆さんの本当の〈のぞみ〉と向き合ってみませんか?


泊る所は用意してあります。

どうぞどうぞ。」


気が付いたら、日も暮れていた。

夕陽に染まる山々と雲が水彩のようで四人はしばらく息を吞んで見とれていた。



出された食事は、山の幸であり、四人は舌鼓を打った。

また、温泉も湧きだしていた。



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