異世界に飛ばされた!
異世界ミステリー
僕は友達と好きなゲームの話しながら学校から帰っている途中だった。
「でさー、昨日やっとレベル50になったんだ」
「へー頑張ったんだね」
いつものように僕達は楽しく話しながら帰っている途中だった…だけどそれも今日までだった…
「あれ?ここの道行き止まりだっけ?」
「いや、違うと思うけど」
いつも帰っている道に何故か壁があった、そして事件が起きた。
「ねー戻ろ…う」
僕は戻ろうと友達に言ったのだが、そこには知らない景色が広がっていた。
「あれ、ここはどこだ?それと何だろうこの城は?」
僕の目の前には見た事がない不気味な城があった。
「と、とりあえず中に入ってみよう」
ここでじっと待つよりもとりあえずこの城の中に入ってみることにした。とても広くそして凄く不気味だ、今の光景を言うならば『魔王城』とでも言うべきかな?
(おい、貴様何故この城に入ってきた?)
急に頭の中に声が響いてきた。
「す、すみません急にこの世界に来てしまってとりあえずどうすればいいかなと思いまして、この城に入らせてもらいました!」
やばい、完全に意味不明な事を言ってしまった、本当の事を言ったけど普通勝手に人の城に入る馬鹿はいないだろうからな。
(ほう?勝手に我の城に入るとはな)
あっ!終わった完全に殺される。
(フフフ、中々面白い奴め我の城に許可なく入って来たものはすぐに消すのだがな、まぁいいそのまま真っ直ぐに来い)
あれ?何か許してもらった、本当にいいのだろうか?そう思いつつ僕は真っ直ぐに進み目の前のとても大きな扉の前に着いた。
(この城本当に魔王城じゃないよね?)
僕はそう思いつつ扉を開けた。
「ほう?我に怯えずにここにくるとはな」
そう僕に言う人はまさしく魔王っぽい人だった、というより魔王だ。やばい気配とあの服装は完全に魔王。
「えーと何か来た方がいいような気がしまして」
「我の前に立つ事を喜ぶがいい」
何だろうこの人随分と自信過剰だな。
「貴様さっき『急にこの世界に来た』と言っていたな?」
「はい、何故か急にこの世界に来てしまってどうすればいいか分からないんです」
「なるほどな、やはりこの世界に異変が」
「この世界に異変ですか?」
「まぁいい、我の手伝いをするなら貴様の世界に戻す方法を探してやろう」
何でいちいちこの人は上から目線なのだろうか?まぁ手伝ってくれるんだし文句は言わない方が良さそうだ(後言ったら殺されそうだし)
「はい、分かりましたですが僕は何を手伝えばいいんですか?」
「何簡単な事だ我は『探偵団』をしている、その手伝いをすればいい事だ」
はい?魔王が探偵団?そんな事があるの?
「は、はー探偵の手伝いですか?」
「貴様は情報集めをしてくれればいい」
やばい、僕情報集めとか苦手だ。
「あのー、僕情報集めとかは苦手なんですけど」
「知らんそんなの気合いでやれ」
「えーそんなぁ」
この魔王、人の事を考えてない、まぁ普通の魔王はそうだろうけどさぁ。
「まぁ安心するがいい、間違った情報を持ってきても殺しはしない」
魔王の一言一言が怖い、だが何故だろうか僕は少しこの魔王に心を許してしまったのかもしれない。こうして僕の助手としての生活が始まったのだ。