第3話 夕食
第3話 夕食
まぐろの不法侵入から早数時間、夕食の時間になった。
「まぐろ、このお皿運んでくれない?」
まぐろに呼びかける。まぐろは家事をすると言い出したから、ちょっとしたことをまぐろにやらせることができて便利だ。
「りょーかい」
居間の方からまぐろが答えた。
するとなぜかまぐろがまるで飛ぶような状態で台所に来た。見ると、地に足がついていない。
「・・・」
「ん?どうした?紫音。俺の足をそんなに見て」
「・・・」
「あ!もしかして俺の美脚に惚れたのか?w」
「・・・」
「俺に抱きついてもいいんだぜ?wあ!そうか自分からは恥ずかしいか!じゃあ俺から・・・」
まぐろが結構なスピードでこちらに接近してきたので華麗に横に避ける。
まぐろはあまりに急に私が避けたからスピードを落とさないまま台所の壁に激突・・・するかに思えた。
しかし、予想とは相反して台所にぶつかるどころかぶつかる音さえせず、壁をすり抜けた。
「!」
「おいおい、恥ずかしいからって逃げんなよ〜」
「恥ずかしがってないし、惚れてもいない。そんなこと今までの人生で一度もない」
「え!?お前好きなやつとか今までいたことないのかよ!?」
「いない」
「まじかよ・・・こいつは強者だな・・・」
「今聞きたい疑問は2つ、一つ目はどうやって浮いている?二つ目はどうやって壁をすり抜けた?」
「答えは簡単だ!俺が幽霊だからだ!」
「答えになってない、ちゃんと科学的根拠に基づいた説明をして」
「カガクテキコンキョ〜?そんなものあるわけねーだろ。幽霊だから浮くし、壁もすり抜ける」
「わかったわ、答えたくないということね。要するに手品かなんかを用いてそれを実現しているから、タネ明かしはできないと」
「だから、種も仕掛けもないっての!」
「そう、わかったわ、手品ね。理解したわ。さぁ夕飯にしましょう」
「スルーかよ!」
「ほら、早くお皿運んでちょうだい」
「ったく、しゃあねぇなぁ」
またもまぐろはふよふよと浮いた状態でお皿を運びだした。だが、なぜか鬼の形相で運んでいる。
「あなた、何よその顔」
まぐろはお皿を机に置き、答えた。
「ん?あぁ、俺、幽霊だから、気を引き締めてものを触らないとすり抜けんだよ」
「そう、じゃあ早速食べましょうか」
「おい!2回もスルーすんな!俺結構心は傷ついてるんだぞ!?」
「じゃあいただきます。」
「・・・俺泣くぞ?」
今日の夕飯は久々に刺身が安くなっていたから、まぐろ(魚の方)の刺身が夕食である。
早速食べようとすると、なぜかまぐろ(人の方)が物欲しそうな顔をしている。
「何?まぐろ、そんな物欲しそうな顔して」
「い、いや、なんでもねぇ」
「・・・食事はなしって予め言ったでしょ?」
「い、いやぁ〜、その〜、な?俺幽霊だし、腹は減らねぇんだけど、美味しそうなものとか見ると腹関係なくいいな〜?っとね?」
「悪いけど、これは私一人分の食事だから、あげないわよ」
「そこをなんとか!」
「駄目、ただでさえ少ない食事なんだから」
「えぇ〜!」
「ふぅ、ごちそうさま」
「あれ?1切れ残ってるぞ」
「別に、お腹いっぱいだから、食べたきゃ食べていいわよ」
「紫音、お前やっぱいいやつだな!!」
「あくまでお腹いっぱいだからよ、深い意味はないわ」
まぐろ(人の方)はむしゃむしゃと美味しそうにまぐろ(魚の方)を食べていた。
「ありがとうな!紫音」
「別に」
続く
さぁさぁ、今のところ順調に毎日投稿出来ていて嬉しい限りです!
今回はまぐろという単語が出てきすぎて作者の頭が混乱しかけましたw
まぁ、それはいいとして。
今回のこのあとがきでは、紫音ちゃんとまぐろ君の外見などを紹介しようかと思います。
櫻井 紫音
髪 黒紫の髪色で、ロング
目 紫目
服 基本学校の制服
身長 そこそこ高め
まぐろ
髪 茶髪
目 黒目
服 半袖短パン
身長 男子にしては結構低い、紫音よりわずかに低い
ってな感じですかね。
ちなみに作者はキャラの外見絵は書けませんw下手なのでw
とゆーわけで、そろそろこのあとがきも終わりになります。
ここまで見ていただきありがとうございました!
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それでは、最後に恒例化しつつありますが・・・
発狂します!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ( ^o^)