平成28年9月6日
非常にまずいですよ。ええ、まずいまずい。
いや、食べ物の話をしているんじゃないんです。あ、それは分かっていますよね。僕がここに食べ物の話を持ち出すのは黒糖のかりんとうの話をするときだけですもの。
……ああ、何がまずいのかというと、そりゃもう大変なことなんですよ。今まであまり気に留めておりませんでしたが、今日になって切実に思いました。僕は今頭を抱えてこのエッセイを打っています。それでは、そのまずいことを、聞いてください。
――学力が限りなく絶望的です――
これは非常にまずいことでしょう!
歴史で喩えれば、本能寺の変。それが過ぎて僕の心はさらさらと灰と化しました。
あああ、このままでは国公立の大学に入ることはできない。別に私立を志望したってよいのですが、それだと莫大なお金がかかるので即却下。そう、僕には国公立しかないわけです。
それが駄目なら僕は就職するより他はありませんね。公務員試験を受けて何か事務などの仕事に就くか。しかし、そもそも公務員試験すら受かるか危ういですがね。
ああ、僕はすっかり燃え尽きてしまいました。
しかし、ここでただ燃え尽きた灰のままではいけませんよねえ。
まだ僕は高校二年生ですよ。今はちょうど青春時代をエンジョイするべき時期ではありませんか。そんな時期にこんな成績なのは、全く以て当然なのでは?
僕の高校生活はまだまだ続きます。来年には勉強するための夏休みがやってきます。
そう考えれば、学力を上げる時間は、十分にあるではないですか。
何も落ち込むことはないですよ。これが踏み台なんです。ここから僕は華麗に飛躍するべきなのです。
そうとなれば一日三時間自主学習することを僕は目指しましょう。社会では八時間労働が基本。ならば学校での学習は五十分が六時限で五時間分の学習。それに三時間の自主学習を加えれば、あらピッタリ社会の労働です。
それに、どこかの役に立つ情報ですが、目を瞑ったままの片足立ちを一分間行いますと、三時間はあっという間に過ぎるほど集中できるらしいです。これは試しざるを得ませんね。でなきゃ損でございます。
僕のエッセイを読んでいるそこの生徒くん。君もぜひ試してみるといいよ。まあ、君は僕より遥かに頭がいいだろうけど……。
それではまた、おさらば!




