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平成28年6月3日
朝から嫌なものを見てしまいました……。
それは両脇に田畑の広がる道路の上の光景でした。
とても心の痛むものでした。
こんな気持ちになるのは久しぶりです。
喩えるならば、数年間も大事に持ち続けていたガラス細工を手を滑らして下に落としてしまった感覚です。
空は晴れていたはずなのに、記憶の中では重く曇っていました。
一匹の三毛猫が道路の真ん中に転がっていました。
車に轢かれたのは明らか。背中から内臓か肉片が飛び出しており、それを一羽の烏が啄んでいました。
そんな無残な姿を見て、本当にかわいそうでかわいそうで、仕方がありませんでした。
この人間と自然が共存する世の中、自然は常に死と隣り合わせ。
避けられぬ運命。




