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平成28年3月23日

 実は僕、少し人間不信な部分があるんですよね。

 それは以前僕が話した対人恐怖のところと重なる部分もありますが、今日はもう少しそこらへんを噛み砕いてお話しようと思います。


 時は中学一、二年生の頃です。

 その頃僕は、多くの人がご存知のびりびりペンというドッキリアイテムを持っていました。それは何かを書こうとしてそのてっぺんのボタン(というのですか?)をプッシュするとびりびりっと電流が走る面白い遊び道具です。

 そしてそれは友人から貰ったもので、けっこうな値段のするものだったと聞いています。

 というわけで、僕はそれを大事に、友達を驚かせてみたりして遊んでいました。

 しかし、そこである一人の友人(と僕は思っていませんが)がペンを貸して欲しいと言ってきました。

 彼はふざけたような男でしたが悪い男ではないだろう、と僕は思い、何も疑わずに彼にペンを貸しました。しかし……、


「壊して捨てた」


 彼は僕にそう伝えました。

 とんでもねえ野郎! 壊して捨てるだなんて下衆のやる所業!

 何が「壊して捨てた」だ!

 壊すのならまだいいですよ。驚けばペンをふん投げて壊してしまうかもしれませんからね。それくらいは僕だって分かっています。

 しかし、捨てるだなんて酷いじゃありませんか。他人の物なんですよ。僕の物なんですよ。あなたの物ではないんです。もっと正確に言えば友人から貰ったものです。

 しかし彼は何も悪びれる様子もなく、へらへらと笑って僕に言う。

 くそったれ!

 それから僕は他人をあまり信じなくなりました。


 あとあまりボリュームのない話ですが、大量のシャーペンの芯をまた別の友人(彼も友人とは思っていません)に折られたこともありました。

 悪びれずへらへらとしながら、ね。


 そういうわけで、僕は人が嫌いです。

 コンビニのお客さんも誰もかも(例外も当然ありますが)信じられないでいます。

 いつか信じることができるような転機がくると、いいのですが……。

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