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平成28年3月7日
何も複雑なことを考えず、何も高次なものを求めないで生きていけたら、どれだけ楽にすごすことができただろう。
幸せを常に求め、ある程度の幸福を味わえたら、またさらに幸せになれるように求め、そして苦しむ。
今の自分を考え、少しずつ確信していけば、また一つ分からないことを考え、そして苦しむ。
もしものごとが全て川の流れのごとく過ぎ去ってくれれば、人は苦しむこともなく、発狂せずに生きていけるだろう。
しかしそれだけが人生だったならば、その意味はどこに存在するものか。
人はよく考え、よい結論を見つけ出す。
人はよく求め、よい暮らしを維持する。
努力――それはなんとも人生のような言葉。
人生とは努力、苦しみもなにもかもが人生の中に凝縮されている。
ゆえに、苦しみは努力と同等なり。




