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平成28年2月6日

 僕はバイトの研修の後、例の黒猫に会おうと思って、自転車でその子のいるところへ直行しました。


 その途中、僕は土手の道の真上で、カラストンビの闘争が起きているのを目撃しました。

 たくさんの烏と鳶でした。数は鳶の方が多く、有利なのも鳶のように見えました。


 自然とはこういうものなのですね。強い者が生き、弱いものが死ぬ。やはり厳しい世界です。

 しかし人間の世の中も、これに少し似ているような気がします。

 社会は有能を優遇し、無能は切り捨てる。そのような世の中に近づいているような気がします。


 しかしそんな世の中じゃ野蛮なものじゃないですか。僕らは動物と同じ生き方をしなければならないのですか(動物を卑下しているわけではありませんが)。

 どうか、弱き者にも救済を、という世の中になって欲しいものです。


 それで、肝心の黒猫ですが、今日は出会うことはできませんでした。寂しいです。


 しかし茶色混じりの白猫と出会うことができました。土手から畑の中を歩いているのが見えたんです。

 僕は近くに行って鳴き真似をしました。ですが白猫は僕の方を向くだけで、とくに何の反応も示しません。

 それで少しずつ近づいて行って鳴き真似を試みました。しかしあの黒猫とは違って強い警戒を示しており、近づくと後ずさりをしてしまいます。

 そうしてしまいには、ずっと奥の林の中へ逃げて行ってしまいました。これもまた悲しいです。


 やはりある程度人間に懐いている子しか近づいて来てくれないみたいですね。


 ああ、あの黒猫が恋しいです。

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