ヨーロッパに足を踏み入れてみる
孫悟空たちがいったあと、俺はとりあえず日陰を作ってしばらくそこで休んでいた。そのあと、適当に歩いてみた。
「しかし暑いな~、砂漠やばいな~」
愚痴を言いながら歩くも、行く手には砂漠、砂漠、砂漠。面倒なのでスキマを使おうとすると、向こうからターバンを巻いたおじさん方が数名来た。
「おい、お前。荷物全部おいて家、殺されたくなかったらな」
テンプレな盗賊だった。つまらないやつらだ。まともに働こうぜ。
「おじさんたち俺には勝てないから、ほいこれあげるから帰った帰った」
と適当に想像した宝石的なものを投げた。男はそれを拾うと、
「なら、まだあるだろ。それを全部出せぇ!」
とサーベルを振り上げてきた。後ろのも続いて向かってきた。
「おじさんたち馬鹿だね、せいやっ」
と少しおどけた口調で言いながら衝撃波を飛ばした。
「うおっ、うわあぁぁぁー!」
と数メートル先に吹き飛ばされ気絶してしまった。一応飲み物を置いて行って、その場を立ち去った。勧誘でもしておけば来たのかなぁ。
その後歩くのが嫌になって適当にスキマ開いて歩いている方向のどこかで出てみた。果たしてどこなのやら、と出てくると、そこは人通りの多い道だった。みんな忙しいのか俺には目もくれずに歩いていく。
「やれやれ。ここはどこなんだか」
とため息をつくと、
「お兄さん、見かけない顔だね、見た感じ東から来たみたいだけど困ってるみたいだね」
「そうなんだよ、なんとなく来ちゃったんだけど、ここはどこ?」
と純粋に聞くと、話しかけてきた若い男は、
「なんも知らないの?それであの明から、だいたい元が抑えてるから普通は来れないはずなのに。兄ちゃん気に行った!俺がいろいろ案内してやるよ」
と俺の腕をつかんで歩き始めた。
「案内してくれるのはありがたいけど、何も考えてないぞ」
「いいんだよ、俺は暇だしな。あっ、名前ディエゴだから」
「お、おう。俺は廿楽遊助、遊助って呼んでくれ」
と向こうが名乗ってきたので俺も名乗った。
「遊助か、向こうの名前は言いづらいな。まず遊助、ここはローマっていう町だ。とにかくでかい、シルクロードを使わなくてもものはたくさん来るぞ」
「へぇ~、ここがローマ。コロッセオとかバチカンがあるところか~」
世界のことについては少しは知っているので、つい言ってしまった。
「コロッセオあるの知ってるんじゃん。目的あったんじゃないのか?」
「いや、ない」
あるとすれば勧誘なのだが、彼に通じるだろうか。
「目的があるとすれば、勧誘かな。新しい住まいの」
「建築業者か何かか?俺は家はあるさ、ただここじゃ退屈でな。新しいところに行きたいのさ」
「マジか!ならいいところがあるぞ、すぐ行ける場所に」
「ここからすぐ行けるっつったってそんな変わんないだろ」
と疑ってきたので、俺はスキマを開いて、ディエゴを放り込んだ。
「うわっ、何だこれ?お前何もんだ」
「俺は人じゃないのさ。取り敢えず新天地はあるぞ」
とスキマの外に出てみた。そこは幻想郷、少なくともローマみたいな感じではなく静かである。
「静かで、水もきれいだな。ここなら住むわ」
「早っ!?まあ、住むならいいよ、それが俺の仕事だったし」
不思議な出会いをしたディエゴはこうして幻想郷の住人になった。だんだんと国際色豊かになっていくのは楽しそうである。
前回三蔵法師が出てきたと思えば、今度はよくわからんオリキャラ。時代も全然違うしめちゃくちゃ・・・




