取り敢えず家に帰る
インフルから回復した
青娥は帰っていき、空はすっかり暗くなった。俺の目的である勧誘の成果は、美鈴だけなのだろうか。というかこれ勧誘したに入るのだろうか
「美鈴、俺もう帰るけどお前今日の宿あるのか?」
「いや、何にもないですよ。野宿しようと思ってました」
野宿とは、何も準備してなかったんだな。まあ、今涼しい季節だから外でも寝れないことはないが。
「よかったら、うちに来ないか?」
と俺が美鈴に聞いてみると、美鈴は目を輝かせて、
「いいんですか?よかった、今日は久しぶりに床で寝られる!」
と喜んでくれた。さっそく行くか。
「じゃあ、ここから入って」
と俺が開けたスキマを指さすと、
「これの奥ですか、はい・・」
と警戒しながら入って行った。そのあとに俺も続いてはいる。
「遊助ーー!何なのよこの女は、また増やそうとしてるの!?」
「いや違うこれはそれじゃなくて新しい住民というわけでもなく、泊まる場所がなかったようだからここでいいかなぁ、と思って」
「増やすって何をですか?」
何も知らない美鈴は俺に聞いてきた。が、文はそれを聞いて安心したらしく、
「知らないなら問題なさそうね。いいわよ泊って行っても」
と言って奥の方へ行ってしまった。
「美鈴、部屋はここだから」
と適当に相手いつ個室を使ってもらうことにした。なんか家を作った時にサイズがとんでもないことになって、今でも行ったことのない部屋が多くある。かくれんぼが1日中できそな広さだ。
「こんな豪華のでいいんですか?ありがとうございます!」
「ああ、汗流したかったら向こうの温泉使ってよ。一応常に女子風呂だから」
温泉は紫が境界をいじったとかでどっからか持ってきているらしい。俺はスキマを単に移動用でしか使えない。応用も練習しようかな。
「わかりました。じゃあ、さっそくはいらせてもらってもいいですか」
「おう、いってらっしゃい」
と言って送り出してあげた。とはいっても大丈夫だろうか、ちゃんと文が話を通してくれていれば安心なのだが。
数十分後に美鈴は戻ってきた。
「美鈴、誰かほかの奴に会わなかったか?」
「いえ、だれにも」
よかった、それなら問題ないな。
「みんな~、夕飯よ~」
と文、と晴明が声をかける。とはいっても作っているのは彼女たちだけではなく、雑務妖怪たちもいるのだが。美鈴とともに向かうと、そこにはすでに皆がそろっていた。なんかもう毎日パーティーな感じだよな。しかし幽々子がいないのは幸いだ。いたら、彼女たちではとても追いつかないスピードで食べてしまうだろう。と思っていると、紫に不意に聞かれた。
「遊助、そこの中華っぽい娘は?勧誘してきたのかしら」
「いや、ただ泊まりに来てるだけだよ」
「そう、ならいいわ」
と紫が納得すると、みんなも納得してくれた。
「ここのお魚すごくおいしいですね」
と美鈴が俺に言ってきた。
「だろ?川で獲れる魚なんだよ、今が旬なんだ」
「そうなんですか。明にはいませんでした」
と言ってまたむしゃむしゃ食べていた。元気なことだ。さて、明日はどうしてくれたものか
美鈴とイチャイチャするシーンは少なめにしないと、先に進まない。




