怒らせるのが得意な陰陽師ちゃん
週末をはさんでテストとか、日曜がつぶれるから嫌だな
永琳に怒られつつも何とか許しをもらい晴明を幻想郷においてやることができた。
「でも、同居はだめよ。私たちはそういう条件で彼に関して協定を結んでいるのよ」
「みんなで同じ場所に住めばいいことではなくて?そちらの方が、遊助は喜ぶと思いますわよ」
晴明は状況がよくわかっていないからこんなことが言えるが、紫とかが、椛よりも数段強いからこの条件にしているということをわかっていない。
「それもいろいろ事情があってできないんだよ。とにかく幻想郷行くぞ」
スキマをさっと開きながら、俺は目を覚ました聖たちに聞いた。
「お前らも幻想郷来るか?ここよりは暮らしやすいと思うぞ」
「新天地の不況もしてみたかったのでいい機会です。皆、行ってもいいですか?」
聖はナズーリンたちに問いかけた。みんなの反応は一様に、
「聖様にどこへでもついていきます!」
というものだった。聖たちが行くとき待ったので、命蓮寺も動かさなければならない。聖たちを置いて、スキマを使える紫を呼びに行った。
「それで、その女の子が遊助の連れてきた娘ね。陰陽師が私たちと一緒に暮らそうなんて面白い子ね。いいわ、いてもいいわよ。でも、同居はだめよ」
「おいてくれるのは感謝しますわ。でも、同居はさせてもらいますわ」
「話が分からなかったのかしら?従わないならあなたを殺してもいいのよ」
「年の若いものをいじめるなんて、あさましいですわ」
「なっ・・なんですって!」
「言葉の通りですわ。あなたに魅力がないからってそういうことをするのはどうなのか、ということですわ。ねっ、スキマオバアチャン」
「もうこいつ殺すわ。遊助も手伝いなさい!」
「いや、俺は・・・」
永琳も俺に言ってきた。
「こんな生意気なのははやめに駆除したほうがいいわ。あなたもやりなさい」
「だから、俺は・・」
「遊助はそんなことしませんわよね?」
「お、おう・・」
紫たちは俺にも怒りを向けてきた。
「遊助!あなたもこんな失礼なのが嫁でいいの?今殺した方がお得よ」
「殺したくなかったら、せめてここから追い出しましょう。あなたのためよ」
晴明も話を面倒にしてくれるな。
「だから、お前らもう同居もなし!晴明も煽るな!これでおしまいっ」
すると3人は落ち着いてくれた。
「そうね。こんなことで争っててもしょうがないわね」
「姫様より精神年齢低いのを相手にするなんてバカみたいだわ」
晴明は永琳の一言にカチンと来たようだ。
「まぁ、BBAのお二方。遊助に感謝することですわ」
「なっ・・」
「やっぱり殺すわ」
まだ話は長引きそうだ。向こうでは聖が、
「まだですかー?遊助さん、何かあったんですか?」
とスキマに向かって問いかけているところが目撃されていた。
次は紅魔館にでも行くか




