2人目の嫁~新聞記者
昼前にすでに仕上げ終了した。
俺があの陰陽師の話をしてから家に戻ってみると、家の中はかなり荒らされていた。
「これは・・・幽々子大丈夫か!」
俺が家の中へ駆け込むと、幽々子が床にへたり込んでいた。その場で力尽きているようである。
「幽々子、大丈夫か?」
「ゆ、ゆーすけ?ごはん・・・・」
と言い残しまた力尽きた。
「わかった。取り敢えず普通に朝ごはん作るよ」
自分で想像するのは疲れるので、あらかじめ購入しておいた米を炊き、冷蔵庫の中から幻想郷の魚を出して焼いた。味噌も幻想郷産だ。幻想郷って進んでるような気がする。
「ほれ、朝飯だ。幽々子、食え」
と幽々子をテーブルに座らせ、箸を握らせ、朝食を置いた。幽々子はそれを見ると、静かに食べ始めた。
「ん・・・おいしい」
「そうか、それはよか、ってもうないし」
「おかわり」
「はいはい」
幽々子はその後もご飯5杯食べ、魚を丸々引き平らげたところで落ち着いた。
「ふぅ、お腹空きすぎて死ぬと思ったわ」
「ちょっと、散歩に行ってたんだよ
「私を待たせないでね、ほんとに死ぬかと思ったんだから」
亡霊だからこれ以上は死なないだろ、っと言いたかったが黙っておいた。
「とにかく今日もゆっくりさせてもらうし、あなたにも甘えさせてもらうわ」
「お、おう」
なんか紫から説明されたルールとは違う気がする。
「はい、そこまでですよー」
と後ろの隙間から声がした。
「もう~、一日延ばしてもいいじゃない!」
「だめですよ。次は私ですから。ねえ、遊助?」
「えっ、と、そうだな、文」
「遊助の薄情者~!」
幽々子が怒っているが、そこは我慢してくれ。
「別にいてもいいですが、そしたら二度とこれないようになりますよ」
「う~~~」
幽々子は悔しがりながらもスキマから帰って行った。
「さて遊助」
「なんだ?文」
「甘えたいところもあるのだけど、私こっちの世界の取材したいわ」
「おう、いいぞ。で、どこいくんだ?」
「都かしらね。楽しそうだし」
都か。あの陰陽師もいそうだし、行ってみるか。
「いいけど、一応人間に見えるように周りに結界張るぞ。この前破られたけど」
「え!あなたの結界に気付く人間がいたの?人間も強くなったのね」
「まあ、一応気を付けろよ」
といって俺はスキマを都へ開いた。
「すごいですね、遊助」
「落ち着いてるな文」
「いや全然。と言うか取材したいものが多すぎてむしろ興奮してるわ」
「なら全然いいんだけどな」
俺たちが都を歩いていても、前回幽々子と来た時と同じだった。
「おい、そこのお前!」
これまで同じだとは思っていなかった。
「またお前か。というか陰陽師だったんだな」
「貴様、また都に来たのか。だいたいこの前の女と違うぞ、どういうことだ!」
「いろいろあるんだよ。安倍晴明ちゃん」
「ちゃん付けるな!私の名前を知っていたとは」
と俺が晴明と口論していると文が
「陰陽師ですか。これは取材したいですね。遊助、家に来てもらったら?」
「こいつがよければ」
「家だと?フッ、いいぞ」
と以外にもあっさり了承してくれた。しかし、聖が言っていたことで重要なことがあったような気がするがこの時は思い出せなかった。
次はどこに行こうかな




