綿月の姉妹
学校でアイディア考えてたら、ノートとられました。
おれはいつものように、永琳の護衛として会議に来ていた。もちろん俺がそんな話を聞けるわけもなく、部屋の外で待たされているわけだが、まず襲われる心配はない。まずここに入るのは難しいし、永琳に恨みがある奴なんて一人としていない。この文明が築かれたのは永琳の力によるところが大きいからだ。よって俺は、そんなに警備をしなくても問題ないのだ。それでも一応、部屋の前にはいる。
会議が始まって2時間ほどたったところで、廊下の向こうから誰かの足音がした。どうも二人いるようだ。
「お姉さま、戻りましょう、お父様に迷惑です」
「いいのよ、パパいつも会いたがっているじゃない、それに永琳もいるわ」
永琳の知り合いか。確かお偉いさんの娘さんの教育係をやっているとか言ってたな。もしかしてその教えてる子供だろうか。
姿が見えた。一人は金髪、もう一人は紫の髪で、どちらも10歳ぐらいだった。大昔の永琳もこんな感じだった気がする。
「あ、あそこに人がいるわ。きっとここが会議室なのね」
「だめですよ、戻りましょう」
俺を指さしている。しかし妹らしい紫の子は姉を止めようとしている。妹の方がしっかりしているというのはよくある。そしてついに、目に前まで来た。
「お兄さん、ここは会議室なの?私パパに会いたいの」
「ダメだ」
俺はきっぱりと返した。当たり前なのだが、金髪の子は理解できていないらしい。
「え~、どうしてよ?」
「大切な会議だからだ」
すると金髪の子は、
「なら暇になっちゃったわ」
意外と素直だった。
「なら俺が話し相手になってやろう。それでいいか?」
「うん、いいよ」
乗ってくれた。
「俺の名前は遊助だ。よろしく」
「うん、よろしく」
こうして1時間ほど話していると、会議室の扉がガチャリと開いた。
「お待たせ、遊助・・・と、豊姫と依姫もいるのね」
「おお、永琳。二人の話し相手をしてたんだ」
やっぱり永琳の教え子だったか。すると最後に部屋から出てきた姫路が
「おおー、豊、依、どうしてここまで来たんだい?家で待ってろと言っていたのに。ほんとに甘えん坊でちゅねー」
ああ、こいつの子だったのか。まあなんとなく想像はしていた。姫路の髪紫だし、奥さんも金髪だったからな。
「おう、姫路、お前の娘だったのか」
「そうなんだよ、二人ともかわいくないか?」
「ああ、かわいいよ」
ここで姫路が
「この後、うちの妻がランチ作ってるんだけど食べに来ない?」
「永琳、別にいいか?」
「ええ、いいわよ。まだお昼の準備もしてなかったし」
「そうか、じゃあ行こうか」
姫路の家まで来た。偉い人の家っぽく、平屋建てで、さ〇えさんの家を2倍も3倍も大きくしたような家だった。うちも割と広めな方なのだが、格が違った。
「ほらほら、上がってよ」
姫路に促されるまま家に入らせてもらうと、奥さんが出迎えてくれた。
「どうも、お久しぶりです。永琳先生はいつもお世話になっております」
「どうもお久しぶりです」
「こちらこそ」
俺が彼女と最後に会ったのは二人が結婚したと聞いた時だった。ずいぶんと会っていなかったが、やはりここに住んでいるので、見た目は変わらない。
ランチは寿司だった。マグロを見つけて永琳が目を輝かせていた。
「さあ、どんどん食べてくれ、妻の料理はうまいぞ」
なるほど、確かにうまい。俺の創造した料理よりうまい。永琳にも勝つかもしれない。
「それで、遊助」
姫路が切り出した。
「この前言っていた稽古今日やってもらえるか」
「別にかまわんが」
俺は別にいつでもいい。永琳に警備はいらないからだ。
「二人は大丈夫なのか?」
「はい、大丈夫です」
と、依姫は答えた。だが豊姫は話している途中から、寝てしまったようだ。はっ、と豊姫は起き
「私もやる!」
といった。少し不安だがやるか。
よっちゃんかわいいなー




