再びの、地底へ
地方の同人イベントにもいつか参加したい
最近は文の取材に付き合っていることが多い。まあ俺は取材交渉用に連れていかれるのだが、俺も暇なのでついて行っている。しかしそんなことばかりしていても何も起こらないので、たまには一人でどこかに行こうと思った。それで、なんとなく地下に潜ろうと思った。
深い穴の前に来た。高いところ飛んでる時と同じ、地に足がつかない感じが嫌なので、今回はスキマを使った。
「よいしょっ、と」
スキマを一歩跨げばそこにはこの前の地底が広がっていた。まあ、さとりん家行けばだれかいるだろ。と思って歩き出すと、声をかけられた。
「お、あんた上から来たのかい。珍しいねぇ、まあゆっくりしておいきよ」
と声をかけてきたのは女なのだが、不自然に腹のところが膨らんでいる。
「お前、クモかなんかか?」
「お、よく気づいたねぇ。私は黒谷ヤマメ。クモの妖怪さ」
「ああ、だから腹が膨らんでるのか」
「それは言わないでおくれよ。一応気にしてるんだからさ」
「悪い悪い。それで、ここに別の妖怪がいなかったか?」
いつもならここにはパルスィがいるはずなのだが、今日はいない。
「ここに別の妖怪いなかったか?」
ヤマメは少し考えてから、ポンッと手を打って、
「ああ、確かにいたよ。パルスィだろ」
「知ってるのか」
「ああ、しってるよ。さとり様の下で一緒に働いてるからね。まあ、仕事なんてあってないようなものだけど」
「へえ、じゃあ今日は何でいないんだ?」
それが気になったのだが、答えは簡単だった。
「妬ましいやつを探しに行ったのさ。ここはあまり人が来ないからね」
なるほど。嫉妬妖怪だもんな、相手がいないとつまらんのだろう。
「そうか。今さとりっているか?」
「さとり様は基本的に家にいらっしゃるよ」
「そうか。ありがとな」
俺はヤマメにお礼を言って家に向かった。
さとりの住んでいる家はなぜか洋館だ。ここ日本なのに、西洋の文化伝わってないはずなのになぜか洋館だ。まあ、深いわけは聞かないでおこう。
「さとりー、いるかー?」
しかし呼び鈴がないので、ノックをしながら扉の向こうに呼びかけた。しばらくすると、扉がガチャリとあいた。
「どちら様ですか?」
出てきたのはさとり、ではなくヒト型の猫だった。お燐か。そして彼女の方には一匹の烏が止まっていた。
「ああ、俺はさとりの知り合いだ。さとりって今いるのか?」
「さとり様はいらっしゃいますよ。どうぞお入りください」
と入れられた。
「私は火焔猫燐です。私の肩の八咫烏はお空って呼んであげてください」
お燐がそういうと、お空は
「うにゅー!」
と反応した。この時はまだ人形にはなっていないのか。それが知れただけでもここに来た意味があるような気がする。
伊藤ライフさん、さとり本出してましたね




