ゆうかりんランドにお邪魔してみた 2
学校でさらされて先生にもネタにされた。
ゆうかりんランドはあのひまわりこそないものの、既にすごい花園になっていた。
「幽香、お前ここにきてどのくらいだ?」
俺の問いに、
「初対面のくせになれなれしいわね。つい最近来たのよ、去年ぐらいに」
と答えた。まあ、こっちは知っているので、知っている風に話してしまうが、向こうは俺のことなど知らない。そりゃなれなれしいだろう。
「悪いな、お前があんまりにも有名だから」
「なんで有名なのよ?」
「そ、それは・・・。そうだ、お前の育てている花がきれいって評判なんだよ」
すると、幽香は髪をなでながら、
「まあ、褒められるなら、育てているかいがあるわね」
と言った。押しには弱いんだろうか。
「もう、取材相手とデレデレしないでよ、怒るわよ」
と文が怒ってきた。まあ、取材を遮って話してたわけだし、怒るか。
「悪いかったな、まああとで帰りになんか買ってやるから許してくれ」
「じゃあ、里のお団子ね」
「へいへい」
いつもの食べていたような気がするが、帰りに買ってあげよう。
「なに、団子が里で売ってるの?なら買ってきなさいよ」
幽香が反応してきた。しかしここから里まで団子買いに行かせるのはなかなか酷だな。俺の能力のこと知らなそうだし、Sだな。
「わかったよ。ちょっと待ってて」
俺がスキマを広げていこうとすると、
「あなたもスキマだせるの?あの賢者だけじゃないのね」
「ほかの奴の能力が使えるのが俺の能力だ」
「へぇ、便利ね」
「まあな」
と言っておれはスキマに消えた。
「いやぁ~、里は賑やかになったなぁ」
かつての京の都ほどではないが、人があふれ、店もたくさんできていた。
「さて、団子屋さんは・・と」
通りを曲がったところにその団子屋さんはあった。
「おじさん」
「おお、君か。いつもの天狗のおねえちゃんはどうしたんだい?」
「今日は俺一人だよ。おじさんいつものみたらしを、今日は10本で」
「いつもより多いね。どうしたの?」
「今日はお客さんが来てるから」
ここら辺は何を言っても別にいいだろう。
「そうか。じゃあちょっと待ってて」
「ほれ、できたよ」
「おじさん、いつもうまいのありがとうな。ほいお金」
「また来てな」
という店主との会話をしていると、少し遠くから、俺を見つめる子供がいた。というか団子を食べたそうだ。俺は近づいて、
「坊や、団子ほしいかい?」
と聞いたら、
「うん、欲しい!」
と言ってきたので、
「じゃあ、2本あげるよ」
と渡した。
「ありがとう、お兄さん」
と言って手を振りながら子供は歩いて行った。
ゆうかりんランドに戻ってくると、二人はまだ話していた。
「文、取材まだやってるのか:
「ああ、お帰り遊助。今一通り終わったところよ」
「帰ってきたのね。お団子は?」
なんか、イメージと違う。団子にこだわるのか、幽香は?
「ああ、あるから、ほいこれ」
「じゃあお茶でも飲んでいきなさい。今淹れるから」
ゆうかりんランドのために今度ひまわりとってきてあげようかな。それがいい暇つぶしになりそうだ。
終わらせ方が強引過ぎる