さとり妖怪の家にお邪魔する
さとりかわいいかもと思えてきた
さとりの家に上がらせてもらうと、そこにはいろいろな動物たちがいた。犬や猫から、よくわからないのまで、ざっと100匹はいる感じだ。
「ここは、こんなに動物がいるのか?」
「そうですね。私は人や妖怪よりも、動物が好きなので」
「へぇ、そうなのか」
普通に返したつもりだが、さとりは驚いていた。
「あなたの心が読めませんでした。どうして・・・」
「ああ、心が読めるのか。でも俺はそういうの関係ないから。別にお前を怖がったりはしないぞ」
まあ、こちらはさとりの素性は知っているので、能力のことは知っていた。それに心を読まれないようにするすべもなんか知ってたので、やってみたら成功しているらしい。
「そうなんですか。これで私にも話し相手が一人増えました」
「まあ、俺は暇じゃないけど、地底に来たときはまた来るよ」
「いや、まあ取り敢えずゆっくりして行ってくださいよ。勇儀はそうしたいと思ってるようですし」
「さとり!こいつの前でそれは言うなっ、恥ずかしいだろ・・・」
勇儀の心を読んだのか。これは使えるな。
「まあ、恥ずかしがるなよ。少し飲んでいくから、機嫌直せって」
姉御肌のこいつもやっぱり簡単に言いくるめられて、
「わかった。私の隣にいてよ」
と言って楽しそうに立ち上がってどこかに行った。
「あなたは私の能力が効かない初めての方。どこからいらっしゃったのですか?」
「ああ、ちょっと外から」
「そうですか。ですがそれにしてもあなたは、だいぶ長く生きているように見えますが」
「そうだなあ、2億年ぐらいかな?」
「億、ですか。どうりで勇儀を軽く超える妖力が出ているわけですね」
まあそうだろう。軽く100倍は長生きしてると思うし。
そうこうしているうちに、酒が来ていた。勇儀は樽をどこからか持ってきていた。そういうのは俺に言えばいいのに。
「いやぁ。遊助が来たから、大目に持ってきて来ちゃったよ」
「いや、俺そんなに飲めんぞ?」
「いや、私が飲むから」
しかもその後ろには、いろんな妖怪が、家で作ったものなのかいろんな料理を手にもってきていた。もうこれ宴会じゃないか。
「俺少し飲むだけなんだけど・・・」
「気にすんなよ。地底の酒は絶対うまいから」
なんかうやむやにされて宴会が始まった。幼女にしか見えないさとりも浴びるように酒を飲んでいた。俺は、文に怒られたくないので、先に報告するために一瞬だけ帰ってみた。すると、
「なら、私も取材がてら参加させてもらうわ」
と言って喜んできてしまった。
「おお、文!久しぶりじゃん」
勇儀が親しげに文に挨拶をした。
「久しぶりね、勇儀。地底に籠っちゃったときはどうしたのかなって心配してたけど、元気そうね」
とあいさつをしていると、部屋の中に、霧が入ってきた。
「ちょっと待ってよー。私もいるんだけど」
と霧が人型になり、そこから萃香になった。
「おお、萃香!お前にも会いたかったぞ」
「遊助じゃないか。いや、ほんとに久しぶりだねぇ」
とまあこんなあいさつをしているときりがない気がしてきたので、始めることにした。しかし、知らぬうちにパルスィも来ていた。後ろには桶に入った小さな女の子もいた。
「遊助。あなたこんなハーレムを作って・・・妬ましいわ」
「妬ましいとか、やめろって」
妬ましいとか言いつつも、酒をどんどん飲んでいる。というかまだ30分もたっていないのに、さとりがもうだいぶ酔ってふらついている。
「さとり大丈夫か?」
「大丈夫れすよ、まだまだいけますって。そうだここでみんなの心の中をだいばくろするぞー」
シュッ
勇儀が首を一回たたいて、さとりはノックダウンした。
「これ以上は私が死ぬほど恥ずかしくなるからだめだ」
「そうか」
宴は全員が酔いつぶれる、まで続いた。
ヤマメはちゃんと出すよ