俺ほかの程度の能力使えるじゃん!
投稿少し早くしました。なんか運営から警告が出てたのですが、どこがダメなのかよくわからないので、教えてくれるとうれしいです。
永琳が風邪を引いた。39℃もある。彼女はここ最近持ち上がってきた、月への移住計画の最初の発案者だ。だから彼女はときたま家を空けて政府のところへ行っている。そこで、夜遅くまで話し合いをした後、家に帰ってきてからも何やらいろいろと作っている。2日も3日も連続で徹夜していたら、この町、いやもうすでに国と呼べるサイズだがの人々であっても体調を崩してしまうだろう。どうして永琳のそんなスケジュールを知っているのかというと、この前から、重要人物として永琳に護衛がつけられることになったのだが、永琳が俺を指名したのだ。彼女は、政府の重鎮たちに、
「遊助じゃなきゃイヤだ!」
と駄々をこねたようだ。後で俺が一応その人たちに謝っておいた。
さて、話をもどすが、今永琳は高熱を出している、永琳が自分で調べたところ、最近はやっている種類の風邪らしい。で、風邪薬を作ろうと思ったら、倒れてしまったらしい。それで彼女は今も高熱を出して寝込んでいるのだが、俺に看病されるのがうれしいようだ。ある意味これは彼女にとって好都合なのだろう。お粥とかを食べさせるときも、
「口開けるから、アーンして食べさせて」
だとか、揚句は
「口移しが一番効果的なのよ」
とか言い出している。俺は彼女の違って一面も見られて嬉しいのだが、いつまでも寝込んでいてもらっては困るので薬を作ることにした。
今まさにその薬を作っている途中である。その薬のレシピを見ているとよくわからない用語がたくさんあるのだがどういうわけか理解できた。
そして20分後、
「できた!」
案外あっさりできた。薬は永琳が作りなれていて早いのはもちろんなのだが、今回の俺もだいぶ早いと思う。そういえば、俺は創造・想像する程度の能力とあと2つもっていた気がする。老いない程度の能力とあと一つなんだったけな・・・・
「思い出した、あらゆる~程度の能力を使える程度の能力だ!」
それだ!今までずっとそれを忘れてた。そもそもこれがメインだったはずだ。こうやってどんどん能力を増やす予定だったはずだ。ところが、それを忘れて俺は永琳と暮らしていたのだ。待てよ、それなら遊星のあらゆるものを止める程度の能力も使えるんじゃないか?物は試しにと、置いてあった薬匙を投げて、
「時間よ、とまれ!」
と念じてみた。しかし薬匙は重力に引っ張られ床に落ちチャリーンと音を立てた。
「なんだこれ、あいつ話が違うじゃないか」
俺は初めてこの世界であった奴のことを思い出した。見れば使えるんじゃなかったのか?すると頭の中に声が響いた。
「すいませーん、お久しぶりです。神様のぼくでーす」
初めて会ったころと声は変わっていなかった。
「すいません、間違えました。あの時言ってませんでしたが、能力をコピーするにはコピーする対象と口づけ、条件を絞と一定以上の好感度が必要なんですよ」
なんだそれ、昔あったラノベにも似たような設定があったような気がする。
「あなたが八意永琳とキスしてたので問題ないかなーと思ってたんですが、やっぱり伝わってませんでしたか」
「伝わってねーぞ、適当なこと言いやがって」
「すいません、すいません。まあでもその止める程度の能力を使いたいんなら、その持ち主とキスしてください。これからもそれでお願いしますね」
「あ、おい待て」
「では、私は失礼しまーす」
といった後、電話が切れた時のような音がして、少しするとそれも聞こえなくなった。
「まったく」
と言っていたが、そうだ!俺、俺永琳に飲ませる薬作ってたんじゃん。早く飲ませないと。
「永琳、大丈夫か、」
「え、ええ大丈夫よ」
「薬作ったぞ、お前の風邪の」
「え?どうして作れたの?どうしてあれが理解できたの、ごほっごほっ」
「ああ、落ち着いて永琳、ちゃんと話すから」
そして俺は、第三の能力の話をした。
「ふ~ん、じゃああなたはその目的で私に近づいたのね?」
「ま、まあもとはと言えばそうなんだ」
「私、利用されたんだ、ふん!」
ああ、すねていらっしゃる。薬を飲んですぐに治った永琳だが、今度は怒っている。どうしたものか。
「なあ、機嫌直してくれよ永琳、何でもするから」
その言葉に永琳が食いついた。
「なんでも?じゃあ、アレしようよ。そしたら許してあげる」
なんだか顔が急に赤くなってきたぞ。大丈夫か、とおもいつつも永琳の要望通りその日は朝までした。あの風邪薬に誤って媚薬成分を入れてしまったことをを、後日知ることになる。
綿月だすか