貴族の娘は勘当されて
前回、タイトル詐欺ぽかった
「酒だ、酒を持ってこい!」
「お父様、もうやめてくd「うるさい。お前に何がわかる!」」
とある貴族の屋敷の主はかぐや姫に求婚を断られたことでやけになって酒浸りの生活になった。それを娘が止めようとしているのだが、
「お父様もうおやめください。お体に障りまする」
「うるさい妹紅お前に何がわかる。女であるお前に!」
「わかりませぬ、ですがお酒の飲み過ぎは体に毒です」
必死になだめるも父親は構わず酒を飲んでいる。
「もう俺はどうなったっていいんだ。ほっといてくれ」
「そういうわけにはいきませぬ」
というとついに父親が切れた。
「うるせぇ!そんなに主に文句があるなら出てけ!」
貴族らしからぬ物言いだが、父親にも呆れていた妹紅は、
「では出て行かせてもらいます」
と言って屋敷から駆け出して行った。
「お腹すいたぁ」
とはいっても所詮は子供。貴族とはいえ泊る当てもなく、さまよっていた。
「どうしようかなぁ、、、もお、もとはといえばかぐや姫のせいだ、チクショウ!」
ここにきて父親の喋り方が移ってしまったようだ。歩き方も不良みたいだ。
「なら私が、かぐや姫をぶっ殺してやる」
遊助は玄関に誰か来ていることに気付いた。
「どうしましたかー、ってあれ?」
そこには妹紅がいた。
「お嬢ちゃん、どうしたんだい。ここに忘れ物でもしたか」
妹紅は下を向きながらぼそっと、
「ここにいるかぐや姫を殺してやるんだ!」
と言って手に持っていた小刀を俺に突き付けてきた。
「やい、早く案内しないとお前を刺すぞ」
心の中で笑ってしまった。正直これを阻止してやってもいいのだが、それだとちょっと面白くないので、遊んであげようと思った。
「わかった。じゃあ輝夜のところに案内しよう」
妹紅は目を丸くした。まさか成功するとは思ってもいなかったのだろう。
「輝夜、女の子が来たぞ」
「あら、誰かしら。こんな夜更けに」
と言ってから見えてきた妹紅を見て、
「ああ、あなたは。この前帰らせた貴族の娘じゃない。どうお父さん落ち込んでる?」
そんなことを聞くなんて、マナー的に問題がありそうだったが、あえて言わなかった。妹紅は拳をプルプルと震わせながら、
「お父さんは、お前のせいで酒びたりだ。だから、お前を殺してお父さんを立ち直らせるんだ!」
と言って、さっきの小刀を握って輝夜を刺しに来た。輝夜はくすくすと笑っているだけだ。
グサッ、
と音がした時にはすでに小刀から血がしたたり落ちていた。妹紅は何も抵抗せずに刺された輝夜を見て、手についた血を見てそん場にへたり込んでしまった。
「あら、もうおしまい?やっぱりその程度のことしかできないのね。地球人は」
輝夜は自分が刺されたことなど気にせず、着物に血が付いたことの方を心配していた。
「な、、、んで。刺さったのに」
「私は死なないわ。まあ、あなたも私を殺せるようにせいぜいがんばりなさい」
と言って彼女は着替えるために部屋を出て行った。唖然とする妹紅に俺が話しかける。
「まあ、そういうことだ。殺しなんてのは今のお前じゃ無理だ。あきらめろ」
「そんな、私はどうすれば・・」
「別にここにいたきゃここにいていいぞ。輝夜ー、こいつ家においていいか?」
と聞くと、着替えている部屋から「いいわよー」と帰ってきた。
「そういうことだ。まああいつも悪いやつじゃないから仲直りと化してくれると俺はうれしい」
というと、妹紅は
「うちには泊まらせてもら。でもいつか必ずあいつを殺してやる」
と仲直りする気はなさそうだった。できれば仲良くしてくれよ・・・
小説書いてる時間と、ゲームしてる時間が癒し




