下働きだからと言って住み込みとは決まっていない
蒙古タンメンなるものを食って3時間ほど動けなかった。わさび大丈夫でも唐辛子はだめなんだよな。
「そういえば私名乗ってなかったわね。私、蓬莱山輝夜、一応月の貴族よ」
うわぁ。結局あのころの偉い人たちは貴族になっちゃったのか。そういえば蓬莱山っていたな。
「じゃあ永琳はなんで知ってるんだ?」
「永琳はね、私の教育係、というか貴族の子供全員の教育係だったわね。あの、クソ姉妹の出来が良かったからって・・・」
「クソ姉妹?誰だよそれ」
「綿月ってとこの姉妹よ。二人とも元が優秀なんだからできるのは当たり前でしょう」
「クソ姉妹言うな」
「え?」
「二人ともおれの妻だ」
「え・・・えぇーーーーー!」
二人とも元気にしてたんだな。しかしあいつら良いやつなのに何で嫌われるんだろう。輝夜の大きな声にお爺さんがやってきたが、輝夜が何でもないというとすぐに出て行った。
「ふぅ・・それで二人のこと何で嫌いなのか聞きたいんでしょ」
「そうだな」
というと輝夜は
「私にゲームで負けたからよ」
「え?」
何?二人ともそんなに心が狭かったっけか?
「二人がね、私のやってたネトゲを始めたっていうから二人を出合い頭にボコボコにしてやったのよ。そしたら次の日、永琳のところに行く途中で二人に会っていろいろ言われたのよ。で、家に帰るのが楽しみね、って言われて帰ってきたらパソコンが全部壊されてたのよ、しかも切断。それで嫌になっちゃったのよ」
「なんでボコボコにしたんだ?」
「それは、あいつらが天才的なほど能力が高いからよ。ワープと神降ろしなんて敵うわけないでしょ」
二人ともそんなやばい程度の能力を持ってたのか。
「しかも妹の方はめちゃめちゃ剣ブンブンしてきて、ほんと怖かったわ」
「そうか。まあ、二人とも根はいい奴らだから許してやってくれ」
「そうね。まあ、次会う機会はないでしょうけど、会えたら仲直りする努力はしてあげるわ」
まあ永琳も二人も月で元気にしてるみたいだし、なんかスキマで月に行けないけどその内遊びに行こう。
「それで、あなたは別に掃除とかもしなくていいわ。ただ、私の話し相手になってくれればいいの。それにここに住むんでしょ?」
「話し相手は別にかまわないが、ここには泊まらない。家にはすぐ帰れるし」
ガーン、輝夜がそんな感じのリアクションを見せた。
「そ、そんなこと言わないでよ。泊っていきなさいよ」
「はいはい、俺が悪かったよ。まあ、確かに昔に話が通じそうなのお前含めて2人しかいないしな」
取り敢えず輝夜の家に今日は泊っていこう。また浮気疑惑とか変えられそうだけどまあそれは後で言い訳しよう。
「それで、お風呂入らない?」
「何言ってんだお前」
反射的に切り返してしまった。何言ってるんだコイツ。痴女かよ。
「え、だって別に一緒でもいいでしょ。私は気にしないわ」
「いや、俺が気にする」
「ん~、まあ泊まってもらってるからそこはゆずるわ、じゃあ私先に入るわ」
輝夜はニートとか言われていた記憶があるが、ネトゲが向こうにあるようだから、もしかしたらあり得るかもしれない。家にはひきこもるなよ、輝夜。
命蓮寺組は後々出します