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東方の世界に転生して頑張る的な話  作者: teyu
第4章 都暮らしと道教習得
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尸解仙へ

例大祭のカタログ購入できた。

「どうしたの、遊助?顔が暗いわよ」 

「ああ、これか。はは・・はははは」

昨日の俺に何があったかは、規制がかかりそうなレベルなので書くことはできない。やっぱりひなたは恐ろしい。半殺しにされた後、事情を理解してもらいッ返ってくれたが、俺の精神をだいぶ削って行った。

「大丈夫じゃなさそうだけど、遊助なら死なないしまあいいか」

屠自古が言う。確かにそう簡単には死なないが、俺は宝来人や強い神みたいに不死身ではないんだよなぁ。そこら辺は青娥も同じだろう。仙人とはいっても、殺されるんじゃないだろうか。

「そういえば、道教の最終目的は仙人になることだよな。結局修行してたらなれるもんなのか?」

「そうねぇ、結構道のりは長いわよ。すぐにはなれないわ」

青娥の言葉に神子は顔をしかめた。そしてこういった。

「手っ取り早く仙人になる方法はないのか?」

「なくもないけど、そのためには一度死ななきゃならないわ。尸解仙っていうやつね」

「そうか・・・」

神子がうなだれた。やはり支配者は永遠の命がほしいのだろう。

「気にすんなよ、いつかなれるさ」

「そうね、あなたは何年、何十年でも待ってくれそうよね」

「そんなの当然だろ。俺はお前の護衛だ。ずっとお前のそばにいてやる」

われながらなんと無責任なことを行ってしまったのだろう。だが、そんな単純な言葉でも神子は満足した。

「ありがとう遊助、早く仙人になれるよう頑張るわ」


 その日から彼女は、地下に部屋を作らせ、日々そこで何かをしていた。中は見ないでと言われたので見ていないが、あまり穏やかではないようである。

「太子様はいったい何をしているのじゃろうか」

布都も心配をしている。部屋の中のことを青娥は知っているようだったが、教えてくれなかった。しかしあまりにも心配だ。部屋から出てきたと思ったら、顔は青白いし、気分が悪くなったということが多くなった。東方ではこの後どうなるんだったかが、よく思い出せない。

「神子、お前しっかり健康管理はしろよ。まだ人間なんだから、下手したら死ぬぞ」

「大丈夫よ、ごほっごほっ、私は平気だから」

明らかに大丈夫そうではないのだが、その背中が今は聞かないで、と言っているような気がして聞くことができなかった。


そうして半年ほど過ぎていった。道教は政の実権を握るために始めていたはずなのだが、神子は家からでなくなった。

「神子、お前もうこんなバカなことはやめろ!死にたいのか」

「大丈夫よ、あともう少しで私仙人になれるから、、げふっげふっ」

咳をすることが多くなった彼女はもうだいぶ衰弱していた。そして彼女の口の周りには血がついていた。

「お前・・血を吐いてるじゃないか。何やってたんだ!」

「何って、、薬を作ってたのよ」

彼女はもう弱っているので話は聞けない。代わりに青娥に聞くことにした。

「青娥、お前神子に名に教えた?」

「私はただ、丹砂っていう、薬を教えただけだけど?」

丹砂?どこかで聞いたことがあるぞ。それって猛毒だったはず、

「お前、なんてもん教えてんだよ!」

「いや、でもそういう風に聞いただけだから」

青娥はもう質問に答えられなさそうだ。神子のところに戻ることにした。

「神子、お前毒作ってたのかよ。とりあえず薬で治さないと」

「いいの、これで私尸解仙になれるから。あなたとずっと一緒に過ごしたいけど、今のままじゃ老いさらばえるだけだから、そんなの嫌だから、だからお願い今は寝かせてくれないかしら?」

俺は迷った。彼女を助けることは俺にはできる。でも俺の能力では生命の倫理は覆せない。彼女に永遠を与えることはできない。悲しいが、彼女の願いを聞くべきだろう。

「わかった。何百年でも何千年でも待っててやる。だから必ず、帰って来い」

「ありがとう、遊助」

青娥が部屋に入ってきた。

「尸解仙やるには依り代と準備が必要だから、今すぐにはできないわよ」

神子の残された時間をどう過ごさせてあげればいいのだろうか

話まとめすぎたきがする

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