都入り
すみません、前回の話二重投稿していたみたいです。申し訳ございません。
神子とかいう女の子に連れられて都に入ることになった。俺はただ見たかったからという感じで来たので、遠慮しながらも何も考えずにはいって行った。入り口にいる門番が、
「おお、太子様」
とか、
「太子様、おはようございます」
とかめちゃめちゃ挨拶してくる、神子に。俺のことは服が現代っぽいからかすごい後期の視線を送られている。みんなこの時代の服装をしている(衣褌とかいうのを昔誰かに教えられた気がする)。
この都を眺めつつ、人を見つつ、神子たちについていくうちに大きな建物の前に来た。
「ここが、我が家です。遊助様、どうぞお入りください」
「いや、様つけなくていいよ。遊助って呼んでくれ」
「そ、そんな、命の恩人なのですから呼び捨てなどは・・」
「いいの、いいの、俺もお前のこと神子って呼んでるし」
というと、神子は小さい声で、「そんなものですか・・・」とつぶやいた。
神子の家は、大きさで言うと、俺と文たちで住んでいたような家と同じだ。内装もよくわからないが、周りの他家を見る感じ、高級そうだ。
「すみません、すぐに何か出させます」
と言って神子は後ろの召使いに耳打ちして、下がらせた。
「でなんですが、あなた妖どもの頭を一瞬で吹き飛ばしましたが、あれはどのようなお力なのですか?」
程度の能力って言っても、この時代の神子はわからないんだろうな。
「まあ、いろいろなものを創れたりするんです」
「それは素晴らしいですね!その唐突なんですが、、私の護衛になってもらえませんか?」
「??」
何を言っているんだ。このお嬢様は、なんで初対面の誰かもわからない人に護衛を頼むのか、いくら強くても無防備すぎるだろそれ。
「いや、いきなり言われても、俺別にここに来たの見るためだけだし」
「食事とかは提供します!、欲しいものなら何でもです!ダメでしょうか?」
とはいってもなぁ、家は別にすぐ帰れるからいらないんだけど。
「悪いけど、それは無理だ。お前には護衛いるしそれでいいだろ」
「ん~、残念です・・・」
しょぼんとしてしまっている。その内に、召使いが食事を持ってきた。まだ10時ぐらいじゃないかとは思うのだが、それでも食べないと向こうに失礼な気がする。よくわからない肉とか、雑穀米みたいなやつとかがある。まあ、見た目がダメな奴はないので、全部食べるとしよう。
食べ終わって、神子からのお礼を聞いているうちに、昼を回っていた。
「すまない、神子じゃあこれで」
「いえ待ってください」
「何?」
「せめて都にいる間はここにいてもいいんですよ」
「いや、流石にそこまでお世話になるわけにはいかないし」
「いえ、いいんです」
「いやでも、」
「大丈夫です、ご飯は美味しいですから」
いや、そういう問題じゃないだろ。確かにさっきの食事うまかったけど。
「まあ、いいや。じゃあ一泊だけお願いさせてもらおうかな」
「ありがとうございます、ゆっくりして行ってくださいね!」
すごい明るい顔で言われた。まあ、明日すぐに出て行こう、まあ、野宿か家に戻るだけだったし別にいいか。
あのあほの子どうしようかな




