閑話、宴会
ここからはしばらくほのぼのです
「さて、遊助君の記憶も戻ったし、うちの娘も反省したし、今日は記念すべき日だ。乾杯!」
「「「「かんぱーい」」」」」
伊弉諾さんが音頭を取り、宴会がスタートした。いつもは人数が数人なので、みんないくら飲むといっても1樽飲むか飲まないかくらいなのだが、今日は、俺の嫁たち、とくに勇儀や萃香が飲む酒の量は尋常じゃないうえに、皆いつもより飲むスピードが速かった。一時間としないうちに樽が一つなくなった。そしてその減る勢いは一向に衰えることがなかった。
「遊助もどんどん飲めよ」
「いや、俺はもう」
「何言ってんだよ、ほら」
勧められてはいるが、正直もう限界だ。しかし勇儀だけでなく伊弉諾さんも
「遊助君も飲んで飲んで、」
と勧めてくるので、ついつい飲んでしまう。そんなうちに俺もだんだんと意識が朦朧として来ていた。
夕方ごろに始まった宴会は、月が一番上に上がったころくらいみんなダウンして自然に終わった。俺はあらかじめ作っておいた酔い覚ましの薬でよってはいないが、ほかのみんなは部屋のいろんなところでいびきや寝息をたてている。最近は寒くなってきたので、皆が風邪をひくかもしれない。神様が風邪とか病気にかかるのかはよくわからないが、文たちにも布団を創ってあげないと。
「よいしょっと」
布団と毛布を10セットくらい創ってそれを敷いた。部屋のサイズ上敷ききれなかった布団は開いていた別の部屋にしいた。
「さてみんな寝かせないと」
宴会の参加者を布団に寝かせていると、何かが俺の足をつかんできた。
「うおっ!?」
「遊助~、一緒に寝ようよ~」
声の主はひなただった。
「なんだ、ひなたか。そこで寝ると風邪ひくから、布団で寝ろ」
「だから一緒に寝ましょうよー、私たちと」
すると後ろで寝ていたはずの文、椛、勇儀、萃香がむっくりと起き上った。
「遊助さん、私も寝たいです」
「あんたは温かそうだからね」
「あたしも寝たいよー」
と言ってきた。
「わかったわかった。お前らがいつそんなに仲良くなったのかは知らんが、とにかく寝よう」
隣の部屋に敷いてある布団まで行くと急に押し倒された。
「うあっ!もう今日は寝かせろよ」
「何言ってるのかしら。男と女が一緒に寝るって言ったら、そのまんまの意味じゃないことくらい解ってるでしょ」
こうして俺は朝までいろいろ搾り取られた。
中間試験がやばい。でも毎日投稿は続ける。
成績が死ぬんじゃないかって?
大丈夫だ、問題ない。