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東方の世界に転生して頑張る的な話  作者: teyu
第2章 妖怪として生きる
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お父さん現る!

例大祭参戦の準備始めないと

 俺はかなりやばいやつと今話をしている。

「どうも、いつも娘がお世話になってるようだね、遊助君」

「は、はい。こちらこそいつもお世話になっております・・」

すごいいかついおじさんと俺は話をしている。そもそもどうしてこんなことになったのか。それは2時間ほど前にさかのぼる。


「ねえ、どうしても帰っちゃうの?」

「そうだな。助っ人も終わったし、文たちを安心させてやらないと」

「もお~!!私だってあなたの妻なのよ。それを一人にする気!?」

ひなたがプンプン怒っている。かわいいかわいい。

「まあ、また会いに来てやるから、とりあえず帰らせてくれよ」

「えっ、でも私もうお父さん呼んでるんだけど」

はっ?何をしてくれているんだ。誰だったか忘れたが、そんな神様とあってたら話がややこしくなる。娘に妖怪が手を出してたなんて知ったら、消されるかもしれないし。

「まあ、俺は急用ができたってことで。それを伝えといてくれよ、じゃあな!」

脱兎のごとく走り出した俺は正直もう勝ちだと思った。しかしそれに気を取られていたからか、目の前の男に気付かなかった。

どがっ

「痛ってーーー」

「すまんすまん。あんまりに君の足が速いもんだから」

そういって声をかけてきたのは、誰かと似ているようなおじさんだった。

「いや、こちらこそすまない。じゃあ、僕はこれから用事があるので失礼」

と言って再び駆け出そうとすると、

「お父さーん」

と呼ぶ声が聞こえた。知っている声を聴いた気がしたので後ろを振り返ると、ひなたが玄関から出てきて、さっきのおじさんに手を振っていた。

「おお、わが娘よ。しばらくだな。今日会わせたい妖怪というのは誰だ?」

「そこにいるあの人よ」

うわー、もう終わった。

「君か。さっきはぶつかって悪かったね。用事とか言わずに話そうじゃないか」

こうして今の状況になってしまったわけである。


「そういえば自己紹介がまだだったね。私は伊弉諾尊いざなぎのみことだ。いつも娘の天照がお世話になっているようだね」

「そ、そうですね。でも娘さんの方に助けられることも多いです、ははは・・」

めちゃくちゃやばい神様じゃん。神話とか知らない俺でも知ってるよ。やべーよ、殺されるよ。

「それで今日の要件なんだけど」

ああ、処刑だろ、どうせ。

「君が神になりたいのかい?ならなれるよ。その方が娘の夫にふさわしいと思うし」

おっとなんか話が思ってたのと違ったぞ?まあ、殺されないならその方がいいか。

「神なら簡単になれるよ。ただ信仰を集めるだけだし。それが面倒なら、娘か僕の下につけば神っぽくはなるよ。神の使いってことで」

「ああ、じゃあ面倒なんでそれでお願いします」

崇められるのは柄じゃないんだよな。楽な方がいいし。

「なんか、思ってたのと違うけどまあいいや、じゃあ娘の眷属ってことでよろしく。結婚も同時に認めるよ」

なんか、気軽だな。でもこれで夫婦か。何億年前が出会いとか、現世じゃ考えられないな。

「それに君は強いらしいからね。期待してるよ」

何を言ってるんだか。あんたの方が全然強いだろ。

「じゃあ、これから二人の結婚と洩矢の平定の祝いの宴会をやるぞっ!」

この神様、宴会好きなようでした。


「あーう、私負けた方なのに宴会に参加しちゃっていいのかな?」

「いいんじゃないか。お前も大和に加わったんだし」

諏訪子とはなしている俺。結婚もかねてという感じで始まったのだが、結局みんなでばか騒ぎしているだけだった。まあ、別に楽しけりゃそれでいいとは思うが。

「うははー!飲め飲めー」

イザナギさんは完全に酔っぱらってしまっている。俺も少し酔ってきた。ちょっと酔い覚ましに外の空気を吸いにいこうとすると、ひなたもついてきた。

「どうしたんだ?」

「いや、今日は楽しいなと思って。こんな日がずっと続くようにって」

「そういわれてもな、俺は一度帰らなきゃならんし」

「フフッ、そういうと思った。だから私が、そのことを忘れさせてあげるわ」

周りが霧に包まれた。

「おい、ひなた何をするん、、」

完全に不意を突かれたため、俺はすぐに気を失った。月明かりの中でひなたが、

「あなたを離さないわ」

と言っていたのが聞こえた。

少し病んでるような・・

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