決闘するのは、、
台風すごかったなー、でも学校が休みでうれしい。
諏訪子に言われたことを拠点でしっかりと伝えた。みな全面戦争は少なからずこちらに被害が出ることはわかっていたので、決闘は大歓迎という風であった。問題は誰がやるのかということだ。正直俺は今回の助っ人だからやるべきだと思うのだが、神奈子がだいぶ不満があるようだ。
「私にやらせてください!私はここにきて何もできておりません!」。
「そういわれても、ご不満はお前の上司に行ってくれよ。天照ならお前のお願いに耳を傾けてくれるかもよ」
というと、今日は来ていた天照、ひなたは微笑みつつ
「ダメよ」
と一言。
「なぜですか!?」
「あなたより遊助の方が強いわよ」
「納得できません。妖怪風情に後れを取るなど」
「なら戦ってみたら?」
素晴らしくシンプルな提案だ。これで強さがわかる。いい提案だ。
「じゃあ、さっそく始めて」
俺たちは場所を移した。神と戦ったらここら辺の地形が変わるかもしれないからな。ひなたが俺と神奈子の手を取って別の場所にワープした。こんなことできるならわざわざ飛んでここに連れてくることなかったような気がする。一瞬でワープしたところは、何もない平原のようなところだった。
「さあ、始めてちょうだい」
その声と同時に神奈子が向ってきた。神様だからゆったりしながら向かってくるものかと思ったら、走って距離を詰めてきた。
「はあっ!」
気合を込めた一撃のようなものを放ってきたが、正直まだまだだ。受け流して背中をたたくと、転んでしまった。
「まだまだぁ!」
服に土がついているが、そんなことは気にせず向かってくる神奈子。やる気だけはあるな。まあ、それだけじゃ勝てないんだがな。
「お前じゃ、勝てないから。服それ以上汚れる前に諦めろよ」
「うるさい、まだ本気を出してないだけなんだぞ」
しかしこれが続くのも正直嫌になってきたので、少し本気を出すことにした。
「おい、神奈子。今から少し本気を出すが足とかもげてもいいな?」
オーラみたいなものを感じ取ったのか、神奈子はかなりビビっているようだ。そして俺が歩み寄るとその場にへたり込んでしまった。
「まあ、冗談だ。でもこれで力の差がわかったろ」
神奈子は理解しているようだ。しかし地面をこぶしで殴り、
「何故だ!どうしてだ!なぜ神である私が妖怪に勝てない!?」
正直長生きしているからってのがあるんだが、その差はどうしようもない。
「諏訪子との決闘は俺がやるから」
「ダメだ。それじゃダメなんだ!」
「何ににこだわってるんだ?」
「私は、まだ神の中では若い方で、でもそんな私に天照大御神様はこのような大役を与えてくれた。だからこれは必ずやり遂げなければいけないんだ!」
責任感か。原作だと落ち着いているような感じだが、昔は若かったんだな。
「そんなら仕方ない。譲ろう。ただお前に一ついいものをくれてやろう」
「え?」
俺は思った。この諏訪子なんかが足りない。そうだ御柱だ。と思って神奈子に御柱をあげた。
「これはお前の武器だ。きっとお前なら使いこなせる」
「ああ、ありがとう。必ず洩矢に勝つよ」
取り敢えず、今度の決闘を待つのみだ。