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東方の世界に転生して頑張る的な話  作者: teyu
第2章 妖怪として生きる
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洩矢の統治者

COOLCRATEのライブすごかったー。

 なんか神奈子とかいうやつはだいぶ俺を敵視しているようだ。でもまあ、考えてみれば、どこの誰かも知らない奴が自分の代わりに仕事するってのは気に食わないと思う。できれば仕事を譲ってやりたいが天照、もといひなたに頼まれたから断るわけにもいかない。取り敢えず彼女の言っていた洩矢の国を見てこよう。

「そんじゃ俺ちょっくら洩矢行ってくるわ」

「なに?勝手な行動はするな」

神奈子が急に出てきた。俺の周りをいろいろと探っているようだが、俺をつぶすなんて無理な話だ。

「別にいいだろ。俺この仕事おまえの上司から任されてるんだし」

「ぐぐぐっ」

「そんじゃいってくるわ~」

俺は屋敷のような拠点を後にした。


翼は出せるが、飛んだら失神するので使えない。よって今歩くしかないわけだ。敵の近くに拠点を構えたといってもやはり遠い。かれこれ一時間だ。

「うあー、しかも今日めっちゃ日差し強いし。でもコーラがうまいなー」

今日は真夏、おそらく8月の頭くらいだろう。熱いどころの騒ぎじゃない。早く洩矢の国に行かないと。と思っていると、遠くに砦のようなものが見えた。おそらくあれが洩矢なんだろう。

「なんか近いと走りたくなったな」

と思って、妖力を少しだして走った。


割とすぐに拠点に着いた。一キロもなかったようだ。門番がだいぶ驚いているが、そこは何とかなるだろう。

「すいません、旅のものなんですが道に迷ってしまって。少し休ませてもらえませんでしょうか?」

「いや、まず人ですか?」

やっぱあの走り見たら疑うよな。

「ええっと、人ですよ」

「いや、あんた足速すぎでしょ。人じゃないですよね」

「いや人です」

「いや違うでしょ」

これと言って進展のない会話をしばらく続けていると、

「もうこれじゃ埒が明かん。中に入って諏訪子さまの判断で決める」


そういうことで入れられたが、中は大和の拠点とそんなに変わらないようであった。農業もちゃんとできてるしこんな平和な国をわざわざつぶす気にはならなかった。

「はいれ、諏訪子さまがお待ちだ」

はいると中には、二つ目玉が付いた奇妙な帽子をかぶる少女がいた。

「私は洩矢諏訪子。この国の王だ」

「俺は廿楽遊助だ、道に迷ってな。門番に聞いたら妖怪扱いされた」

嘘です。妖怪扱いされたのは妖怪だからです。だが、それに気づくことなく諏訪子は、

「そこの男、下がってよいぞ」

「ははっーー」

と門番を部屋からだした。すると急にあたりの空気が変わった。さっきまで奴は何もしていなかったはずだ。とするとこれは、

「この空気にあてられても動じぬとは、お前、人間ではないな」

「流石に神様はだませなかったか、ばれないと思ったんだけどな」

「いやお前はよく妖力を隠していたよ。神を相手に隠すのは無理さ」

流石に一国を統べる神様だけあって強そうだ。神奈子ぐらい強いかもしれない。

「さらにいうと、お前大和の回し者だな」

「そこまでわかるのか」

「お前のような強い妖力の妖怪が、ここらをうろつくことはほとんどないからな」

やばい。ばれた。このままだとここで戦うことになるかも。

「安心しろ。襲いはしないさ」

意外と良心的だった。

「ただ、これからいうことを大和の神どもに伝えておいてほしい」

「いいぞ、なんだ?」

「戦いは1対1の決闘で決めたい」

成程、全面戦争は避けたいのか。

「わかった、そのことはしっかり伝えるよ」

「ありがとう。大和にも話せるやつはいるんだな」

「俺大和じゃないから。今回は助っ人だ」

「そうか。だいぶ強い助っ人だな」

神様からお褒めの言葉とは、俺は強いほうなのかな。

「とりあえず帰るわ」

おれは洩矢の国を後にした。

えーりんえーりん

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