取り敢えず味方に合う
クラスの雰囲気がかなり悪い
その洩矢という国を潰しに行くことをみんな賛成してくれた。やはり天照にはかなわないことをわかっているためか、おとなしく要求をのむことにしたようだ。ただ、必ず戻ってくるように、とは言われた。
そしてそれを伝えて準備ができたころにまたしてもあの神様がやってきた。今日は雨。旅立ちには決していい日ではない。
「さて、行くわよ」
と言っておれの手をつかむと猛スピードで飛んだ。あのころと変わらず高所恐怖症なので途中で失神した。
「ねえ、ちょっとスピード落としてくれない?ていうか落として、落としてください!俺死んじゃう!」
と叫ぶと彼女は、
「じゃあ、歩きましょうか。今日は天気もいいし」
あれ?さっきまで雨降ってたような、、ああ、こいつ太陽かなんかの神様なんだっけ。こういうこともできるのか。
地上に降りて歩き始めると、
「ねえ、遊助。これから私のことは天照じゃなくてひなたって呼んでくれない?」
「どうしてだ。お前天照って名前じゃないのか?」
「そうなんだけど神様っていうのがいつもプレッシャーで。せめてあなたの前だけでは天照大御神じゃなくて、神山ひなたでいさせて」
神様ってのも疲れる仕事なのか。
「そんなことお安い御用だ。じゃあ、ひなたってこれから呼ぶぞ」
「うれしいなー、ありがとっ!」
なんかキャラが変わってないか?数秒前までもっと大人っぽいキャラだったはずなんだが・・
「もうあの方っ苦しい口調嫌になっちゃうわ。あなたの前だけではこれでいさせて」
すごい神様のはずなのだが、とても近く感じた。
そんな感じの神様と話しながら歩いているうちに、塀で囲まれた砦のようなものが見えてきた。
「あっ、天照様だ!門をお開けしろ!」
「ですが、あの隣にいる男は何者なのでしょうか」
とか叫んでいる。声でかすぎて全部聞こえてるぞ、門番ども。天照は門の前までつくと、
「この者は私が言っていた助っ人です。入れてやってください」
元の口調で言い放った。門番もそれに応じ門を開けた。
「しかしその洩矢ってのはどのくらい強いんだ?」
「そこの洩矢諏訪子っていう土着神が強いのよ。私が直接手を下すのもあれだから、今回はあなたに頼もうと思って」
「なるほどな」
屋敷のようなところに入っていき、そこからしばらく歩くと、いろんな奴らがいた。
「天照様、お帰りなさいませ。その隣にいるのが例の助っ人ですか?」
「そうよ、神奈子、彼は廿楽遊助。洩矢諏訪子を倒してもらうわ」
「なぜです、私ではダメなのですか!?そもそもそんな得体のしれない奴を呼び寄せるなんて」
俺も口を開くことにした。
「まあ、気にすんなよ、別に俺もあんまり興味ないし。でもお前じゃ俺には勝てないよ」
「なんだと」
神奈子とやらを挑発してみたがすぐのった。やはりまだ若い。
「落ち着いて神奈子。それに彼あなたよりも長く生きてるのよ」
それを言われると何も返せないようだ。
「まあ取り敢えず彼に洩矢諏訪子を倒させるから、じゃあ私帰るわねー」
ひなたは飛び立って行ってしまった。
「あまり調子に乗るなよ廿楽遊助」
紫髪の神奈子とかいうやつからガンつけられていまった。これからどうなってしまうのやら
諏訪子も出さないとな