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東方の世界に転生して頑張る的な話  作者: teyu
第13章 つくりかえられた幻想郷へ
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仕事が雑すぎるあの男

 早苗がいないので一人で帰ることにしたのだが、晴明が急にうちに来たいと言い出した。俺はそれでもいいのだが、早苗が絶対に怒るので

「いや、今日はというかずっとだめだ。早苗が怒ったら面倒だからな」

「それは私が何とかしますからどうか入れてくださいまし」

晴明が捨てられた子犬のような目で見つめてくる。どんな感じなのか今まで理解できなかったが、こういうことか。これは断れない。

「仕方ないな。ただお前のためにも飯食ったらすぐ帰ったほうがいいと思うぞ」

「それは残念ですわ。でも仕方がないですわね、今日のところはそれで良しとしますわ」

晴明は少し残念がりながらも、とりあえず妥協してくれた。どちらかというと妥協したのは俺なのだが。

「晴明は今日は夕飯は作らなくていいんだな」

「慧音さん、そのの通りですわ。あまり遅くならないうちに帰ってきますわ」

そういってから俺のスキマに入って行った。

 

 妖怪の山に出てみると、そこには

「やぁ、久しぶりだね」

とあの無能な神様がいた。

「君さぁ、だんだん俺にたいする尊敬とか畏怖とかなくなってきてない?」

「そりゃお前の記憶とかの修正が適当すぎるからな。幻想郷の歴史に残ってるってどういうことだよ」

「そうですわ。私の記憶だけ残すなんていったい何を考えているんだか、さっぱりですわ」

晴明もそういった。彼女だけ残ったのも手違いなのか。

「いやぁ、ごめんね。僕も忙しくてさぁ」

「こんだけ穴だらけなら元に戻してもいいんじゃないのか?」

前々から思っていたことなので聞いてみたが

「そういうわけにもいかないんだ。あと、外の世界で東風谷早苗に会ったでしょ、それ僕がゆがみ正しても起こることだったから。ついでに言うとこうなるのも決まってたっぽい」

と今度はまた違ったことを口走り始めた。まさかそんなことはないだろ。

「それも今ここで覆いついたでたらめに違いありませんわ」

「いやいや、これは本当なんだ。証明はできないけどね」

「とりあえず、今回はそれを信じる。ただ、記憶や記録が残っているのはお前のミスだろ?」

「そうだね。そこは修正しなくてもいいかな?」

修正ということは晴明の記憶がなくなるということでもある。今更それはできない・

「こいつの記憶もあるからもう手は加えなくてもいい」

「そう、じゃあ僕は帰るね。まあもう会うこともないだろうから」

神様はそう言い残して光とともに消えていった。

「さあ、行きましょう」

「お、そうだな。今頃もう作ってると思うから急ごう」

俺たちは小走りで神社を目指した

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