巫女vs巫女
明日は24時間勉強する予定。それぐらいの量をやると計画しておけば、24時間はできなくても10数時間はやるはず、と信じる。
俺と早苗があたりを30分ほど歩いてから神社に戻ると、蓮子とメリーが諏訪子と神奈子に怒られていた。
「戻ってきたら、2人は怒られてるし、一体何をしでかしたんだよ?」
「あーうー、カエルを踏んだからそれを怒ってたんだよー」
諏訪子は顔こそやさしげであったが、内心だいぶ怒っているいるであろう。なにせ彼女と神奈子しか操れないミシャグジ様は蛙の神様であり、恐ろしい祟り神なのだ、怒って当然である。
「蓮子もメリーも、わざとじゃなくても蛙と蛇は踏むな。ここの2人は滅茶苦茶おこるから」
「はーい、今度は下にもよく注意して探検するよ」
「あーうー、遊助に免じて今日はこれで許すよ。2人とも気を付けてね」
諏訪子も今回は蛙が何とか息を吹き返したらしく、まだ許せると俺に行ってきた。俺は蛙が足元にいたら気づくと思うんだけどなぁ。
「そういえば、里のほうには別の神社があるらしいですよ。分社でも置かせてもらいましょう?」
「それはむこうとも話し合わなければならないことだな。ただ、そこの巫女はこちらに向かってきているようだが」
神奈子が空を見上げながらそういうので、俺も同じほうを見てみると、辛うじてこちらに近づいてくる点が2つ見えた。
「なんか来てるな。俺が止めに行くか」
「そういうことでしたら私もご一緒します」
俺が行って話すか戦うかすればすぐに解決しそうだが、俺は神社に居候してるだけだからやめておいたほうがいいかもしれない。
「いいなぁ~、私も空飛びたいなー」
蓮子が羨ましそうにふわふわと浮き出した早苗を見ていた。連れて行くべきだろうか。
「蓮子もメリーも一緒に行くか?」
「えっいいの?じゃあ、遊助に乗っけてもらおうかな」
「じゃあ私も」
この光景を見て当然のように早苗は反発した。でも3人も俺につかまれるかというと無理そうなので、早苗にはかわいそうだが一人で飛んでもらうことにした。
「いいなー、私も遊助さんにつかまりたいですー」
「しかたないだろ、どうせすぐに終わるだろうし」
巫女と女子大生2人と妖怪という構成で空まで飛ぶことになったが、やっぱり初めから俺一人でよかったと思う。
普通の魔法使い霧雨魔理沙は徐々に近づいてきた標的の神社から何者かがこちらに向かって飛び立つのに気付いた。
「おい霊夢、敵がこっちに来てるみたいだぜ」
「そうみたいね。こっちでの決闘のルールは知っててほしいわね」
「たしかにだぜ。って、言ってるうちににもう目の前まで来てるんだぜ」
魔理沙と霊夢はその場で止まり、その後遊助たちも止まった。
「俺の名前は廿楽遊助、幻想郷に移ってきたんだが、敵対する意思はない。とりあえず話を・・・」
「うるさいわね、あたしのお賽銭をとるやつはみんな敵よ!」
魔理沙は霊夢を止めようとしたが、その前に霊夢が向かっていってしまったので止めることができなかった。せめて妖怪の山には被害を出さないようにしてほしいと、であって数分とたっていない遊助と魔理沙の考えは一致したのだった。
今まで霊夢と魔理沙を出していなかった自分に驚き




