メリーのいろいろ
テスト終わるまでの分書き打めできなかった・・・
俺たちがテーブルに座るときに、窓際の女性はこちらのことを気にしているようだったが振り向きはしなかった。服は前見たのと違うけど、帽子は明らかにあいつなんだよなぁ。
「遊助、どうしたの?さっきから向こうの女の人のこと見て」
「いや、悪い。なんかメリーに似てるような気がしたから」
「ふ~ん、そういわれると帽子とかよく似てるね」
蓮子は俺が別の女を見ていることをとても気にしているが、今回は納得してもらえたようだ。
「私の帽子、お母さんに作ってもらったんだけどなぁ。同じものなんてないはず・・・」
「そのお母さんなんじゃないの?」
そういえばメリーってどこから来たんだろうか。蓮子は東京生まれらしいが、メリーはどこ生まれなんだろうか。
「私ね、お母さんのことよく覚えてないの。実はお母さんの顔もよく覚えてなくて」
そうだったのか。まさか、紫が親、なんてことはないよな。なんてことを考えていると、紫らしき女性がこちらにやってきた。
「あなたたち、私とこの子が関係あると思ってるでしょ?特にそこの目つきが悪そうな男」
「俺は悪人じゃないぞ。あと、お前妖怪だよな」
知っているが、一応確認してみた。人違いだと困るしな。
「そうよ。そういうあなたも妖怪なのはわかってるわ。その子は、私の子供みたいなものなの。今まで全然会えなかったから、今日着てみたんだけど、今の今までほかのところに行ってたみたいね」
メリーはほとんど記憶もない母親らしき相手が、突然目の前に現れて
「えっ、おか・・さん?うそよ・・・」
とよくわからなくなっているようだった。俺も親が急に目の前に現れたら少しは驚くだろう。
「まあ元気そうならいいわ。でも、そこの目つきの悪そうな男、ちょっと2人で話しましょう」
「えっ、別にいいぞ」
3人の目がちょっと怖いが、一度席をはずして紫と店の外に出た。
「さて、私の子供、メリーは妖怪でもなく人間とも言い難いわ」
「は?どういうことだ。メリーは妖怪じゃないだろ」
すると紫はフーと息を吐いてから、
「実は彼女は私が式神の応用で作ったの。私の分身としてね」
「なるほど。だからお前の能力少し持ってたのか」
「私のこと知ってるのね。あなたはいろいろと興味深いわ」
とここで、後ろから鋭い視線を感じた。3人が店の扉の前でこちらをじっと見つめているようだった。
「ちょっともう戻らせてもらうわ。向こうが怖くてな」
「そう。ならまた会いましょう、私の子供をよろしくね」
紫はそういってスキマへ消えて行った。向こうはこっちのこと完全に忘れてるみたいだが、知っている俺にとっては違和感の多い会話だったな。
とりあえず、ネカフェかな




