桃園でほのぼの
文章力のなさが結構深刻・・・
夜は蓮子とメリーの邪魔が入ったため、普通に寝るだけで終わった。俺も男だし、長生きしてるからと言って悟りを開いて性欲がなくなるわけでもない。ああ、豊姫と依姫とまだシてないんだよなぁ・・・。
「今、邪なことを考えてましたね。私とお姉さまの」
「なんでわかった!?」
「顔がにやけてましたよ。私たちのことを思っていてくれるのはうれしいんですが、そういう考えは穢れのもとのようなものですから、ほどほどにしておいてください」
「わかったよ。でもお前らの方からおれのところに来たんだぞ?」
少し意地の悪い質問をすると、依姫はすぐに顔を赤くして、
「そ、それは、だって久しぶりに自分の夫にあったんですよ。仕方ないじゃないですか」
「だからって、ちょっとせっかちだったし冷静さがなかったな。早苗をいたぶる必要もなかったとは、今になって思わないか?」
「それは思いません」
あれ、意外ときっぱり否定されてしまった。そのことに関しては自分の明確な意思があったのか。
「まあ、今のはからかいすぎたな。蓮子とメリーがいないときにでもまた声をかけてくれればいいぞ」
「そうですか。でも先に私と2人で、お願いします」
「抜け駆けはずるいんじゃないかしら、妹なら姉の顔を絶たせるべきなんじゃない?」
依姫と2人で話していたつもりが、いつの間にか豊姫もいたようだ。というか話している場所が屋敷から、桃園に変わっている。気づかぬ間に豊姫の能力で場所を移されたようだ。
「そのことはあの3人が地球に帰ってからにして、今はここでのんびりしましょう。いつも話し合いばっかりで飽き飽きしてたからここでゆっくりしたかったのよね」
「お姉さまは、ここのモモが食べたいだけなのではないですか?」
「依姫、よくわかったわね」
「それは、お姉さまがいつも桃ばかり食べているからわかりますよ。そして、その桃を私の鍛えている玉兎たちに与えてしまうから、彼女たちが怠けてしまうんです」
玉兎か。レイセンとかがいるっていうことか。まだあったことないから会ってみたいな。
「ここの桃がおいしいのがいけないのよ。遊助も一つ食べてみればわかるわ」
豊姫が近くにあった木から、1玉取って俺に渡してきた。まあ、おいしそうに見える桃ではある。
「いただきます」
一口食べてみると、みずみずしく、それでいて今まで食べたことがないレベルの甘さだった。これは気に言ってしまうのも仕方ないだろう。
「おいしかったぞ。まあ、食べちゃうのも、差し入れしたくなっちゃうのもわかるよ」
「ほら、遊助だってこういってるんだから少しくらいいいじゃない」
「ダメです!それを許してしまったら毎日桃を持ってきて訓練にならなくなってしまいます」
それは確かに正論だ。とはいっても訓練させたところで、攻めるところがあっても地球くらいなのだからあまり心配いする必要もないとは思うが。
その3人の様子を蓮子とメリーは気づかれないように見つめていた。3人に気配を感じ取られないのだから、それはなかなかすごいものである。
「なんか、ああいうの見てくると振り向かせたくなっちゃうんだよね」
「蓮子、あなたもしかして遊助のこと好きになっちゃった?」
「まさか。でも、魅力的だとは思うけどね」
蓮子の少し怪しい計画がスタートしていることを、遊助はまだ知らなかった。
蓮子は悪人にはなりません。敵になったりはしないのでそこはご安心を。




