秘封倶楽部に入部
遅れてしまった。ニコ生なんて見てる場合じゃなかった
4人で大学の目の前にある喫茶店に入って話をすることになった。今日は部室が使えないとか何とかだそうだ。
「いやぁ、来たら面白いなとは思ってたけどほんとに来るなんてね」
「ここに来たのもなんとなくって感じなんだけどな」
「先輩に敬語使わないって言うのも面白いわね。別にいいんだけど」
「遊助さん、この方々は何をしていらっしゃるんですか?」
4人が同時に喋っていたので、一瞬何がなんだかよくわからなかったが、、まあそれぞれ割とどうでもいいことを言っていた。
「まあ、私、サークル代表の宇佐見蓮子は超常現象解明とかする目的で秘封倶楽部を作ったんだ。メンバー2人しかいないから、新入りは大歓迎だよ」
「私も、新しい部員は歓迎するわ。でもその前に、あなた、いったい何者なの」
歓迎すると言いつつもメリーは俺に警戒しているようだった。無駄に警戒させてもいいことはないので説明をできる限りしてみた。
「俺は廿楽遊助、元人間の妖怪だ。説明が難しいんだが、この時代に生まれて、大昔に妖怪になっている。ロジックは説明しても信じてもらえないだろうな」
「いや、私たちも普通の人間とはちょっと違うから。私は境界が、蓮子は場所と時間が見える、というよりわかるの」
まあ、知っていたがここでそれ知ってるとか言うと、怪しまれるので初めて聞いたようなリアクションをする。
「そうか。まさか、能力を持っている奴がほかにもいたなんてな。それなら仲良くできそうだ」
「そうね。そっちの緑色の髪の娘もなんかできるんでしょ?そんな感じがするわ、霊か神が後ろにいるように見えるもの」
「やっぱりわかるんですね。私は東風谷早苗です。一応巫女です。奇跡というものを起こせます」
「奇跡!?それはすごそうね。今度見せてもらいたいわ」
メリーは俺だけでなく早苗にも興味を示した。内気なようだが好奇心旺盛でもあるようだ。好奇心に満ち溢れているのは蓮子も同じだとおもうが。
「まあ、2人ともよろしく。京都はいろいろ頂上原書にかかわりのあるものがあるから、明日からでもさっそく活動できる。じゃあちゃんと来てね」
「わかったよ。でもまだコーヒー来てないからそれでも飲みながらもうちょっと話そうぜ」
「それもそうね。あ、あとこれ全部遊助君のおごりね」
「は?別にいいけど、先輩がそんなんでいいのか?」
すると蓮子はわかってないなぁというようなしぐさをしてから、
「先輩を付けない代わりにお金払って」
と言ってきた。なんて奴だ。まあ、別にかまわないんだが。
宿題の多さに絶望




