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東方の世界に転生して頑張る的な話  作者: teyu
第11章 現世も東方だった
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普通にばれました

男子校だから、こんなシチュエーションになる可能性はない。

ホモじゃないからね!

 部屋で待つこと1時間ほど、早苗が戻ってきたようだ。

「お母さん、ただいまー」

「早苗、帰ってきたのね。遊助さんは2階にいるから」

と下で母親と話しているようだ。話声が止んですこししたあと、早苗が俺の部屋に入ってきた。

「ただいまです、遊助さん。すごい疲れました・・・」

「まあ、お疲れさん。あれに関しては俺はフォローできないんだ」

「いえ、いいんです。みなさん、悪い方々ではなさそうでしたし」

早苗的にはあいつらは悪い人ではないという。なら、なんで俺を今まで攻撃してきたんだ。

「そういえば、母が夕飯を食べようといっていました。私のこと待っててくれてありがとうございます」

そういえば夕飯も早苗が帰ってくるまで待ってたんだった。

「じゃあ、下に行くか」

「はい」

二人で今に降りていくと、早苗母がすでに準備していた。

「すこしの間だったけど、お楽しみになりました?」

早苗母がかなりストレートな質問をぶつけてきて、面食らった。早苗は、この手の話をされると、すぐに顔を赤くする。純粋だなぁ。

「わたしは、その・・・とりあえず食べましょう!」

黙りこんだりして、結局話をそらそうとしたようだ。バレバレなのだが。しかし、これ以上聞いてさらに恥をかかせてもいいことはないので、そのまま食事を始めた。そして、その後就寝、なぜかまた早苗が俺の部屋に入ってきて一緒に寝ることになった。


 翌日、俺はいつもより起きるのが少し遅く、早苗はすでにいなかった。というか、さっきから上半身の風の通りがいいような気がする。

「なんか、妙に涼しいな、ってなんでボタンが全部外れてるんだ?」

見ると、ボタンはすべてはずれ、俺は袖を通しただけの状態になっていた。

「まあ、いいや。きっと寝ぼけてたんだろう」

その時俺は深く考えることなく、制服に着替えた。


 俺が着替え終わったころに、早苗は朝のお勤めが終わり、戻ってきた。

「あっ、遊助さん。今日は遅かったですね」

「そうだな。なんか今日寝巻の上のボタンが全部外れてたんだよな、寝ぼけたてたんだろうか」

早苗は、それを聞くと顔を赤くして、うつむいてしまっている。なんか知っているんだろうか。

「ととと、とりあえず朝ご飯食べませんか?もう学校に行かないと」

「あ、そうだったな。食べないと」

そこで話はうやむやになった。いったい何を隠したかったのやら。


 朝ご飯を食べて、2人で家を出た。

「遊助さん、手、つなぎませんか?」

「どうしたんだ急に?まあ、いいけど」

早苗に急に促され、手をつないだが、彼女の手は温かい。と言ってもまだ夏でもあるので、余計なのだが。その時は、後ろにいる人の気配を全く気にしていなかった。


 学校について、教室に入ると、みんなの視線が俺たちに注がれた。いつもとはちょっと違うようだ。

「おい、廿楽。これはどういうことだ」

「これってなんだよ?」

「裏切り者め!この写真を見てもまだごまかせるか!」

悪友が出したなかには、俺と早苗が玄関を出てきたときの写真や、手をつないでいる所の写真があった。いつかばれそうだと思っていたが、こうも簡単にばれるとは。

雪よ降れ、そして学校を休みにしたまえ

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