表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方の世界に転生して頑張る的な話  作者: teyu
第11章 現世も東方だった
135/198

学校が敵だらけに

ドグラ・マグラっぽいすごい妖しげで怖い夢を見た。紫かなんか暗い色の人間がすごい人数で追ってきた。精神が侵されたのだろうか

 昨日何も起こらずに寝れたと思っていたが、起きてみるとどうもそうではないようであった。俺の腰のあたりに2本の手が伸びていたのだ。首の後ろに暖かい風がが当たっているように感じたので、振り返ってみると、早苗が俺に背中から抱き付くようにして眠っていた。

「はぁ、こうなっちゃうのか。お~い、早苗お、起きろー」

「ふぁ・・・おはようございます遊助さん。温かかったです」

「お、おぉそうか。とりあえず離れろ。俺が起きれない」

それを伝えると、早苗はしぶしぶといった感じで起き上がった。

「遊助さん起きるの早いんですね。私もおつとめがあるので丁度よかったんですけど」

「まあな。夜は眠くないんだ、学校で寝てるからだと思う」

「そうなんですか。でも、授業ぐらいはちゃんと受けましょうよ」

早苗に授業中寝るなと諭されるとは。前は聞かなかったから成績が悪かったのだが、今はもう学んでしまっているので受ける必要もない。

「努力するけど、まあ問題ないさ」

「それでも受けないと。あっ、そろそろ行かなければいけないので私はこれで。母も起きていますから、朝ご飯食べられますよ」

「いや、早苗が帰ってくるまで待ってる。腹は減らないから」

「そうですか。じゃあ私行ってきます」

そうか、と小さく言ってから俺はまた寝た。時間があるなら寝たほうがいいな。今はゲームとかする気にもならないし、寝ておこう。


 その後だいぶ明るくなったころに、

「遊助さん。起きてください、もう朝です、というかご飯食べましょう」

と早苗に起こされた。時計を見ると7時になっていた。確かさっき起きたのが日の出くらいだから2時間ほど寝ていたと思う。

「ほら、行きましょう。遅刻しちゃいます」

「わかってる、授業中寝ないように今寝とこうと思った」

そういって起き上がって、下に行った。早苗のお母さんが

「あら、遊助さん、おはようございます。昨日は楽しめた?」

と言ってきた。やっぱり仕組んで他のこの人だったか。ただ、これだと早苗が怒り出すと思う。

「もう、お母さん何やってるの!隠さないでよ」

「でも、楽しんでたでしょ?ウソはいけないわね」

早苗は顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。

「遊助さん、早苗のことよろしくお願いしますね。・・・将来のことも」

「・・・はぁ、はい」

とりあえず従っておくことにした。


 まだいろいろ怒っていそうな早苗とともに家を出て、学校に向かう。同じタイミングで帰り続けてると、絶対怪しまれるのだが、まあ適当にごまかしておこう。最悪こちらにはスキマがあるから、それで振り切れるしな。

「一緒に住んでるのってダメなんですかね。別にいと思いますけど」

「男は嫉妬深いんだよ、男女関係にはな。まあ、お前に恨みを持つ女はいないだろうけど」

「なんでですか?遊助さんかっこいいと思いますよ」

「そういってくれる人間は少なかった」

昔から思ってたんだが、俺は妖怪受けする顔なんじゃないのかと思う。異世界だからって急に女にもてるわけがない。きっと妖怪の好みは人間とは少し違うのだろう。神社から学校までは近いので8時前には学校についた。階段を上って教室に入ると、さっそく

「おい廿楽、早苗さんと一緒に来るって言うのはどういうことだ。家と神社は反対方向だろ」

聞かれるのが想像以上に早かった。まずはごまかしてみよう。

「たまたまだ、たまたま。それ以外に何もないぞ」

「にしてはお前仲良くなるの早くないか、しかも東風谷さんはお前のことを下の名前で呼んでるぞ」

下の名前で呼ばれているというのは、俺も下の名前で呼んでいるので、あまり気にしていなかった。

「だからなんだ、別にそれだけだろ」

とりあえず強引に振り切ってみた。まあ、ばれたからと言って俺はどうともならんのだが。

神奈子様のことを忘れている主

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ